<新型コロナ>「ステイホーム週間に」 都知事、12日間要請

2020年4月25日 02時00分
 東京都の小池百合子知事は二十四日の会見で、「二十五日から五月六日までの十二日間を『いのちを守るSTAY(ステイ) HOME(ホーム)週間』として、休業や外出抑制を一層進める取り組みを展開していく」と説明。事業者に十二日間の連続休暇やテレワークの推進、都民には外出自粛を強く求めた。 (小倉貞俊)
 期間中は都立公園などの利用自粛を呼びかけ、駐車場や遊具広場、キャンプ場を閉鎖。スーパーなどでの買い物を三日に一回ほどに控えてもらうほか、商店街には加盟店一体で混雑回避などの取り組みを求める。
 自宅での過ごし方や著名人のメッセージなどを動画で紹介する専用ウェブサイトも立ち上げた。
 小池知事は「この連休が正念場。今の皆さんの行動が二週間後の(感染者の)数字になって表れる」と訴えた。

◆首相「接触減の要点参考に」

 安倍晋三首相は二十四日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、外出自粛のストレスなどによるドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待の防止対策を強化するよう関係閣僚に指示した。防護具が不足する病院などの医療現場に、院内感染を防ぐため高機能マスクなどを追加配布する方針も明らかにした。
 DV被害者の相談用フリーダイヤルを二十九日から二十四時間対応とし、SNSやメールでの相談も始めると表明。加害者と別居するDV被害者には、全国民に一律給付する十万円を直接届けるとした。
 医療防護具は新たにサージカルマスク千五百万枚、医療用ガウン百三十万枚などを、物資不足に直面する医療機関へ月内に配布すると説明。国民に対し、政府専門家会議が人との接触機会を八割削減するために提示した日常生活における十項目のポイントを参考にするよう呼びかけた。 (上野実輝彦)

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