<新型コロナ>庁舎前広場にキッチンカー 藤沢市が飲食業者とタッグ テークアウト実験

2020年6月16日 07時13分

テークアウトの昼食を求めて並ぶ市職員ら=藤沢市で

 藤沢市役所本庁舎の東側と西側2カ所の広場に15日昼、4台のキッチンカーが並んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で店への来客数が激減した上、イベント中止でキッチンカーを出す機会もなくなった飲食業者と、市が協力。「新しい生活様式」に対応しつつ、市内経済の活性化などを目指す実証実験で、7月9日まで毎週2〜3日ずつ、ランチタイムに出店する。(吉岡潤)
 カラフルなキッチンカーに、カレーやケバブ、ローストポーク丼などメニューの写真。目と鼻を刺激された来庁者や市職員らが足を止め、列を作った。
 市とキッチンカー事業者は昨年十一〜十二月、広場を有効活用するため、その場で食べられるように机とイスを並べて同様の実験を毎週一回ずつ実施。需要を確認し、場所の賃料、営業回数など協議を続け、今年四〜五月の導入を予定していた。ところが新型コロナにより状況が急変。感染予防に配慮し、イスなどは置かず、テークアウトの実験を改めて行うことにした。
 出店者の一人、「つじ道ラーメン」の神道勝則さん(54)は、四〜五月は売り上げが九割減り、緊急事態宣言の解除後、やっと客足が三分の一ほどに戻ったという。「前回は手応えがあったので、こういう場はありがたい。店のPRにもなる」と期待感をのぞかせた。
 実証実験は午前十一〜午後二時。市キッチンカー事業者連絡協議会会員の七業者が交代で各日最大四台出店する。問い合わせは、市産業労働課=電0466(50)3530=へ。

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