<新型コロナ>ワクチン接種 注射器不足で1200万人分減る恐れ 医療従事者が最優先 

2021年2月10日 09時57分
 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は9日、会合を開き、新型コロナウイルスのワクチン接種の優先順位を正式決定した。医療従事者を最優先とし、65歳以上の高齢者に続いて、高齢者以外で基礎疾患がある人と高齢者施設の従事者から始める。医療従事者は、新型コロナの診療や搬送に関わる医師や看護師のほか、救急隊員、保健所職員、薬剤師、自衛隊員、自治体職員が対象となる。

新型コロナウイルス感染症ワクチン保管用の超低温冷凍庫=9日午後、名古屋市の名鉄病院

 一方、近く接種が始まる予定の米ファイザー製ワクチンに関し、田村憲久厚生労働相は9日の衆院予算委員会で、1瓶当たりの接種回数を6回から5回に減らして地方自治体に案内すると説明した。1瓶当たり6回分取るのに必要な特殊な注射器が、現時点では十分に確保できていないことが理由。
 1瓶当たり5回を前提にすると、政府の契約量は7200万人分相当から6千万人分相当に減る可能性がある。
 政府は当面、確保できるワクチンの量には限りがあり、重症化のリスクの大きさや医療提供体制の確保を踏まえて、接種順位をまとめた。(共同)

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