侍ジャパンの主砲、DeNA・筒香嘉智外野手(25)は、助っ人選手、特にスペイン語圏の選手と仲がいい。

 この宜野湾キャンプも新加入のドミニカ共和国出身、アウディ・シリアコ内野手(29=BCリーグ石川)に通訳を介さず積極的に話しかけている。ともに主軸を担うロペス(ベネズエラ出身)との会話もスムーズで、2015年まで所属していたバルディリス(同)とも一緒に食事に行くなどウマが合っていた。

 ベネズエラ出身で普段は英語を使うラミレス監督は「筒香は英語よりスペイン語の方がうまい。自分と話す時はスペイン語」と証言する。

 なぜなのか。筒香は15年オフに通訳なしでドミニカ共和国のウインターリーグに参戦。趣味の洋楽もラテン系を好み、外国人選手と積極的にコミュニケーションを取ることで耳を慣らしてきた。

 筒香は「外国人選手は違う国から力になりたいと来てくれている。自分の国とは違う部分があるし、いろいろと慣れない部分がある。チームメートになじめないと野球どころではない。そういう雰囲気は自分がつくらないといけない」と断言。「ドミニカ(共和国)では選手やスタッフに声をかけてもらって気持ちよくプレーさせてもらえた」と感動したことから語学の必要性を学んだという。

 16年シーズンから筒香は本塁打を打つとスペイン語で本塁打を意味する「パララカエ」とコメント。猛勉強のたまものか、類いまれな言語センスなのか…。その意外な才能が注目を集めている。