ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)のキャンプインが間近に迫っている。キャンプ一軍スタートが決まるなど、ここまで順調な“令和の怪物”だが、気になるのは人生初上陸となる南国での日焼け問題。キャンプ地・石垣島の強い紫外線に、色白の佐々木朗は果たしてどんな対策を取るべきなのか。一般的な日焼け止め対策に加え、周囲からはまさかの“メークアッププラン”まで飛び出している。

 キャンプ地の石垣島について、これまで「沖縄に行くのも初めてです。まだ準備はしていませんが、いろいろと必要なものは用意したい」と話している佐々木朗。2月でも気温20度以上、紫外線量も本州の比ではない常夏の楽園だけに、気になる日焼け対策については「日焼け止め?(高校時代は)使うときもあった。様子を見ながらですかね。(積極的に)焼きたいというのはないです」と何らかの対策を検討中だ。

 たかが日焼けと侮るなかれ。雪国育ちで肌の白い佐々木朗にとっては日焼け対策も大事なコンディショニングの一つ。緯度や天候の関係で年間の日照時間が短く、遺伝的にメラニン色素の薄い東北人は日に焼けても黒くなりづらく、赤くやけどのような炎症を起こし重症化するケースも少なくないといわれる。

 そこまでいかずとも、キャンプはもとよりオープン戦、教育リーグ、二軍公式戦と日中の練習やデーゲームが続く。適切な対策をしないと暑さや疲労でダウンということにもなりかねない。

 対策としては市販の日焼け止めを使用するのが一般的だが、地元・岩手からは「念には念を」とばかりに“メークアッププラン”が浮上している。大船渡OBは「せっかく男前に産んでもらったんだから、わざわざ今からシミやそばかすを作ることもない。プロは見られるのも商売のうち。いっそのこと役者みたいにもっと“魅せる”工夫があってもいい」と力説する。化粧をしたプロ野球選手となると前代未聞だが、最近のご時世では「メーク男子」が珍しくないほど、今どきの若者たちには受け入れられている。

 合理的な理由もある。「日焼け止めはSPF/PA50のものが市販品では一番効果が高いですが、近年ではUVカットのファンデーションやコンシーラーも販売されてます。化粧水で肌を整え、日焼け止め、ファンデ…と重ね塗りをしていけばより万全。おしろいを塗ったように真っ白にする必要はないかと思いますが…。いずれにせよ、日焼け止め単体より効果的なこともある」(岩手出身女性)

 一方で「肌につけるものは極力気をつけた方がいい。先日NPBの12球団新人研修会でアンチ・ドーピングについて教わったようだが、世界ではリップクリームや化粧品で陽性反応が出たケースもあるとか。いずれ世界を舞台に活躍する選手。今のうちから高い意識を持って、自然由来のものだけ使うべき」(関係者)と反応も様々だ。

 球界や球界周辺などでメークが話題の人物といえば、元巨人・桑田真澄氏を父に持つMattや、2012年に始球式で142キロを計測したゴールデンボンバー・樽美酒研二らがいる。この際“桑田”や“ダル”に弟子入りとなれば話題を呼びそうな気もするが…。

“令和の怪物”は石垣島の太陽の下、いったいどんな姿で降り立つのか。興味は尽きない。