同世代ゆえか、ドライにエールを送った。巨人・坂本勇人内野手(31)が、ロッテに移籍した澤村拓一投手(32)について言及した。

 坂本は高卒、澤村は大卒での入団だが1988年生まれの、いわゆる〝ハンカチ世代〟。デビューから澤村の後ろを守り、ともに伝統球団の顔として活躍してきた。

 そんな澤村はこの日、超多忙を極めた。ジャイアンツ球場で別れの挨拶を終えると、すぐ移動しロッテ移籍会見へ。そのままベンチ入りを果たすと、さっそく日本ハム戦(ZOZOマリン)の3番手で登板。いきなり3者連続三振、無失点のド派手デビューでチームの勝利に貢献し、移籍後初ホールドを記録した。

 坂本は8日の中日戦(ナゴヤドーム)後、そんな元同僚について尋ねられると、クールに「ずっと一緒に戦ってきた仲間なので。プロなのでそういうこと(トレード)は起きることですけど…」と前置きし、こうエールを送った。

「一緒にプロ野球界を盛り上げられるように同級生としても、切磋琢磨してやってきたので、僕も頑張るし、彼も頑張るんじゃないですか」

 ちなみにこの日の坂本は1番・遊撃で出場。竜のエース・大野雄から3回、貴重な先制点となる左翼フェンス直撃の適時二塁打を含む2安打1打点とチームに貢献。2―0で勝利し、先発したエース・菅野の開幕10連勝を達成した。打率も2割6分9厘と一時の不振から脱出しつつある。

「感覚的に良いものが出てこない中でずっとやっているんですけど」と、いまだ〝これぞ〟の手ごたえを感じてはいない坂本だが「結果として少しずつ出てきている。特にすごく(打撃を)変えたことは、大きくはない。シンプルなことだけ考えて、大きく考えすぎず、今までやってきたこととかを整理してやってます」と語った。ともに優勝を目指す立場。日本シリーズでの対決を見てみたいものだ。