広島・鈴木誠也外野手(26)が9日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み3000万円増の年俸3億1000万円でサインした。

 メジャー挑戦について鈴木誠は「(交渉で)話は少しはしましたけど深くはしていない」と語るにとどめたが、鈴木球団本部長は「マエケン(前田健太)のときもそうだが、メジャー志向の選手はできる限り応援してあげたいという気持ちはある。本人が『来年行きたいです』と言えば話を聞く」と近い将来のポスティングによるメジャー挑戦を容認する方針を示した。

〝その日〟がいつになるのか気になるが、コロナ禍が影響する可能性もある。今季のメジャーリーグはわずか60試合に削減された上に全試合無観客。マイナーリーグに至っては完全中止に…。感染拡大というまさかの事態により、大幅な変更を余儀なくされたことで渡米1年目となった秋山翔吾外野手(32=レッズ)、筒香嘉智外野手(29=レイズ)、山口俊(33=ブルージェイズ)らも大打撃を受ける結果となった。

 しかし、米国でのコロナ収束の見通しは立たず来季の開催方法も不透明。それだけに現時点でメジャー挑戦の時期を明確にすることが困難な状況に陥っているのだ。今後もポスティングについては「(メジャーの)状況が分からないので『そのときに話をしようか』となった」(鈴木本部長)と話し合っていく構え。夢実現の日はいつになるのか。

 来季も鈴木誠の動向に注目が集まりそうだ。(金額は推定)