6日に放送されたTBS系「ひるおび」では、金融庁が発表した「老後2000万円不足」問題について特集した。

 金融庁によると、年金だけを収入とする無職の高齢夫婦の家計では毎月の赤字額は約5万円で、たくわえを取り崩しながら、30年間生きるとすると、およそ2000万円の貯蓄が必要だと報告。年金だけでは足りないため、資産運用やライフプランを作り「資産寿命」を延ばす必要性を提言している。

 麻生太郎副総理兼財務相(78)は「おれが生まれたころの平均寿命は47歳で、今は100歳。人生設計を考える時に、100歳まで生きる前提で退職金を計算してみたことあるか? 普通の人はないよ多分。そういったようなことを考えてきちんとしたものを今のうちから考えておかないといかんのですよ」と説明した。

 この発表について落語家の立川志らく(55)は「老後の自分の人生は自分でなんとかしろというのは当たり前のことなんだけど」と前置きした上で「年金で100年大丈夫だから、年金を積み立てましょうとうたっていた。今になって2000万円足りませんって、考えようによっては『年金詐欺』みたいなもん」と持論を語った。

 さらに麻生財務大臣の会見にもかみつき「あんな口まげながら上から言うんじゃなくて、『すいません、申し訳ありません。こういうことになってしまったので、なんとか2000万円』と言っていただかないと。やっぱり積み立てている人からすると『なんだい!』という感じになっちゃう」と指摘した。