新日本プロレスで活躍する本間朋晃(43)が、活動再開へ悲壮な覚悟を明かした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月26日の沖縄大会を最後に計53大会が中止となった新日プロは、15日の無観客試合から再始動。16日からは「NEW JAPAN CUP(NJC)」がスタートする。

 フリーランスとして参戦する本間は中止期間の収入がほぼゼロとなり、昨年9月に建てたマイホームのローン返済に悲鳴を上げていた(本紙既報)。待望の試合に「待ってたなんてもんじゃないですよ。楽しみで楽しみで仕方ない。嫁さんからも『今までの休んでた分、しっかり稼いできてね』とエールをもらったので」と奮い立っている。

 コロナ禍により巡ってきたチャンスもある。外国人選手のNJC参戦が不可能となったことで、当初は出場枠から漏れていた本間のエントリーがかなった。

 とはいえ一発勝負のトーナメントで敗れたら、その後の試合が組まれなくなる可能性もあるため「絶対に負けられない戦いです。フリーの底力を見せないといけない」と背水の陣を敷く。

 何の因果か、1回戦(16日)の相手はIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(30)に決定。今回の窮状に際し内藤哲也(37)から、若手時代のヒロムに30万円の借金をつくった過去を暴露された本間は「恩をあだで返すことになるけど、先輩は強いんだと思わせたいですね。やっぱりお金は借りるものではなく、自分でつかみ取るものですから。黒歴史をきれいさっぱり洗い流したい」と決意を改めた。