【リレーエッセー:格闘技女子会】Vol.56:里村明衣子(センダイガールズ)

 2014年、最初のコラムです。皆さん、今年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞授賞式の日、私はある目標を断言しました。

「2020年までに日本武道館進出する」と。まあ、今現在、やろうと思えばできるでしょう。スポンサーを集めて、お祭り感覚で女子プロレスを見てもらおうと思えばいくらでもできます。

 私の言っている武道館進出とは、女子プロレスが武道館規模に相応するほどに、選手レベルを上げた状態で開催するということです。

 2005年、全女とガイア・ジャパンが解散し、その時が女子プロレスのどん底だったと思います。その当時、仙台に拠点を移し、新崎人生社長と、選手は私1人であとは新人だけでセンダイガールズを旗揚げしました。レスラーがレスラーとして、人として一人前になるのに最低5年かかることも自分が指導者になって身にしみて勉強しました。

 あの時、環境を変えてゼロから動いたことは、本当によかったと思います。しかし、その時に入った十文字姉妹や花月ももうキャリア8年。各団体の基盤もしっかりしてきたので全体的にどん底から抜け出した感はありますが、なぜか落ち着いてしまってつまらない。この現状で武道館進出するにはまだまだです。

 当然、センダイガールズとして進出したいと思っていますが、そのために今年は選手の発掘が課題です。私も30代半ば。もう一度再建する気力と体力があるうちに、また「ゼロから始める覚悟」です。まだ見ぬ逸材を探しにスカウト活動にも力を入れていきます。もし、プロレスラーになりたいという女子がいましたら、自薦他薦構いませんので、センダイガールズに連絡してください。

「2020年、武道館進出」計画、実現に向けて動いていきます!