少子化による部員数減少など少年サッカーを取り巻く環境が変化する中、野庭と丸山台地域に拠点を置く2チームが統合した「FC MSN」として新たなスタートを切った。
統合したのは、FC野庭と丸山台SC。1978年に野庭が発足し、派生する形で86年に丸山台が誕生した経緯がある。宅地開発に伴う人口増もあり、当時はいずれも部員数100人ほどのチームで、市大会や県大会でも好成績を収める強豪チームだったという。
「街のチーム」の課題
だが近年は両チームとも、年中から小学6年生まで合わせても30人ほどに減少した。
MSNの須藤彰夫代表(41)は「チームは近隣にも多く、強いチームに人気が集まる。弱いチームは部員が足りないので競争もなくなってしまうという悪循環に陥る」と話す。またクラブチームとは違い、「ボランティアで運営する街のチームには保護者の協力が不可欠。共働き世帯が増えたことで、難しくなっていることも影響している」という。
そんな中で2年前、合同合宿の際に新チーム発足の話が浮上した。「残せるのならば残したいという思いはあったが、名前を残すことより、街のサッカーチームという環境を子どもたちに残すことを優先した」
新体制で環境充実
約60人の子どもたちでスタートしたチームの名は、丸山台(M)スマイル(S)野庭(N)の頭文字をとったもの。チーム統合で指導者は25人になり、利用できるグラウンドも増えた。今後は練習試合も積極的に取り組んでいく予定だ。
須藤代表は「頑張れる子、走り続けられる子を育てたい。サッカーの楽しさを感じ、参加して良かったと思えるチームであるよう、街のチームとしての存在意義を大事にしたい」と話している。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>