臓器移植支援を行うNPO特定非営利活動法人博愛プロジェクト(大関強代表理事/横山)では先月28日から0泊3日で、相模原市の友好都市である岩手県大船渡市へ向かい、炊き出しボランティアを行った。
現地入りしたのは、大関代表ら同団体の7人とお笑いタレントのアントニオ小猪木さん(西口プロレス所属)。親しい仲であるアントニオ小猪木さんに大関代表が声をかけると、快諾。一緒に活動することになった。
温かさに触れて
到着して目に飛び込んできたのは、瓦礫の世界。「ビルの上に車、道路にタンカー。人間の力では不可能な世界が広がっていて、思わず無口になった」。その光景は、写真に収めることすら憚(はばか)られるほどだったという。
炊き出しは、同市内の赤崎町蛸ノ浦地区漁村厚生施設で実施。700食分の焼きそばを調理した。「『ありがとう』の言葉や、被災者の元気な姿が嬉しかった」と二人。「できることはこのくらいだから」といっておばあちゃんがくれたチョコの味や、帰り際、見送りにと作ってくれた人間アーチが忘れられないという。
小さなことから
活動を振り返り、大関さんは「行くだけで、そばにいるだけで人間のふれあいができる。思いやりをつなげたい」と話す。「お笑いタレントとして、元気や笑顔、ポジティブの輪を発信したい」とアントニオ小猪木さん。「小さなことで良いから思いやる気持ちを持って」と二人は力強く語っていた。