「市内鉄道駅の『駅弁』を作ろう」―そんな企画が動き出している。新型コロナウイルスにより、打撃を受けている飲食業界。テイクアウト需要も高まる中で、”駅”をキーワードに、オリジナルのお弁当を販売する。第一弾は追浜駅。12月5日(土)に追浜駅前で催されるナイトバザールで、プレ販売イベントを行う。
コロナ禍で活発化したテイクアウト需要。しかし、飲食業界を取り巻く状況は依然として厳しく「目玉となる商品を開発できないか」と追浜銀座通り商店会会長の齋藤仁克さんが提案したのが、「駅弁」の企画だ。「横須賀・三浦市内には京急とJRで19の駅があり、そのエリアの飲食店で駅や街の特色を詰めたオリジナルの弁当を作ることで、お店や地域のPRにもつながる」と齋藤さん。同商店会の飲食店や地元関係者に声をかけ、プロジェクトをスタートさせた。
来月5日に販売会
駅弁でイメージするのは、その土地ならではの食材やメニューを入れた「ご当地感」。この事業のコンセプトも「地元発見!駅ごと弁当」とし、駅にまつわるキーワードに沿ったおかずを必ず盛り込むことを、共通の条件にした。のしの裏面には、駅周辺の観光ガイドも印刷。「地元飲食店の新たなおいしさと街の再発見につなげてほしい」という狙いがある。
販売の第一弾は追浜。キーワードは「ベイスターズの☆マーク」「横須賀野菜」。うれしたのし屋と寿徳庵がそれぞれ2種類ずつ用意し、来月5日に追浜駅前で行われる「ナイトバザール」でプレ販売を行う。価格は900円前後、午後2時開始で計200食、売り切れ次第終了となる。
目標は市内全駅
実際の駅での販売は、現在のところ難しいため、当面はイベントや参加店舗で注文受付を検討している。市内全駅での展開を考えており、衣笠や横須賀中央で進行中。今後も賛同飲食店を募集していく考えだ。
「のし」デザインは大学生
追浜地域の街づくりについて学んでいる立教大学法学部のゼミ生8人が、企画段階から参加。のしのデザインも手掛けている。京急・JRの電車と円になった線路を組み合わせたもの。法学科3年の加藤正也さん=左=は「電車だけでなく、お弁当で地域が『つながる』ことを意識した」と話し、今後の展開に期待を寄せた。
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