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話題沸騰!百田尚樹氏の新著『日本国紀』が発売 「自虐史観の歴史教育に不満があった」「日本にも韓国を増長させた原因がある」

『永遠の0(ゼロ)』や『海賊とよばれた男』など、数々のベストセラーで知られる人気作家、百田尚樹氏の新刊『日本国紀』(幻冬舎)が12日、発売された。予約段階でネット書店のランキング1位を独走するなど、話題沸騰だ。百田氏に執筆理由や手応えとともに、韓国最高裁による自称「元徴用工」の異常判決についても聞いた。

「(予約した人は)まったく内容を知らないのに、こんなに予約が殺到するとは…。私は夕刊フジなど複数のメディアでいろいろ発言してきました。そんな『百田尚樹が書く日本の歴史』への期待なんでしょうかね。喜びとプレッシャーを感じています」

百田氏はこう語った。同作は、縄文時代から平成まで、約500ページにわたって書き下ろした日本通史だ。

執筆の動機は何か。

「以前から、日本の歴史教育には不満があったのですが、昨年、米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏と対談し、目が覚めました。ケント氏は『米国の歴史教育で学ぶと、子供たちは米国を好きになる』と言った。本来、歴史教育とは、その国に生まれたことに誇りを持ち、先人を尊敬できる内容であるべきです。なぜ、そんな教科書が日本にないのかと思ったとき、『自分で書けばいいんだ!』と気付いたのです」

自虐史観の歴史教育は隣国にも広がり、日本は中国や韓国から理不尽な干渉を受けてきた。新刊の発売直前、韓国最高裁は自称・元徴用工をめぐり、国際法や歴史を無視した異常判決を出した。

「1965年の日韓請求権・経済協力協定で、両国の請求権問題は『完全かつ最終的に解決』している。当時の日本は、やりすぎなくらい韓国に経済協力した。それを今さら蒸し返すなんて、あり得ない。韓国の『取れるなら取ろう』という、卑しい国民性を感じる」

「日本にも、韓国を増長させた原因がある。難クセを付けられるたびに、アメ玉を与えてきた。悪いのは韓国だが、日本が大目に見てきたことも大きい。歴史を振り返り、『もう終わったことだ!』と突き放すことは、当たり前です」

注目の新刊には、徴用工をはじめ、韓国と日本をめぐる問題も、これまでの教科書には触れられなかった事実も含めて、丁寧に解説されている。

「私たちは何者なのか-。」という帯に書かれた言葉が、読了後に実感できる一冊だ。(報道部・内藤怜央)

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