政治

【痛快!テキサス親父】日本のIWC脱退を評価するぜ! 反捕鯨団体“ムチャクチャな主張”のウラに差別意識か

ハ~イ! みなさん。

日本政府が26日、国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明したようだな。俺は、自国の伝統文化、多様な食文化を守るために、日本政府が下した決断を大いに評価すべきだと思うぜ。

IWCは1946年、米ワシントンで採択(発効48年)された「国際捕鯨取締条約」に基づき設立された。鯨を資源と考え、保護する種類や捕鯨時期、捕獲方法、捕獲量などを定めて、持続的に有効活用する目的だった。5000年前からイルカなどの小型鯨類の漁を、2000年前には大型鯨類漁も行っていた日本(=農水省HPより)も51年に加盟した。

俺は「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町に何度も訪ねたことがある。同地では、小型鯨類漁を400年以上前から続けてきた。欧米人が牛を食べるように、日本人は鯨肉でタンパク質を補ってきた。食料だけでなく鯨体を無駄なく利用する独自の技術まで編み出した。博物館の学芸員から「捕鯨漁師のための『生命保険』が古くから存在していた」と聞いたときは驚いたぜ。

そもそも、俺と日本の深い友情も、鯨がきっかけなんだ。

反捕鯨団体「シー・シェパード」が2006年、日本の捕鯨を批判している新聞記事を見たんだ。その時、俺は「ちょっと待てよ! 日本は小さな島国で、太古の昔から食料を海に求めてきた。なぜ、大陸に住み、牛肉や豚肉を食う欧米人が、日本人の食べ物に文句を言うんだ?」と疑問を持ち、動画を作ってユーチューブに投稿したんだ。

日本は、反捕鯨団体やエコ・テロリストらの妨害を受けながらも、これまでIWCに加盟したまま、商業捕鯨再開のために科学的な調査捕鯨を続けてきた。結果、多くの種において個体数が回復しており、ミンククジラなどは数が増えすぎて、十分なエサが取れずに皮下脂肪が薄くなってきていることまで分かった。巨大な鯨やイルカはエサの魚も多く食べるので、魚の数も減っているといわれる。

反捕鯨団体がおかしいのは、「鯨が絶滅したら海が死ぬ。海が死んだら陸の生命も死ぬ」というムチャクチャな主張を続けていることだ。地球が誕生して約65億年だ。鯨が誕生したのは、せいぜい約600万年前だぜ。600万年以前は、地球上に生物がいなかったってことか?

俺は、彼らの思考の背後に「アジア人は、西洋人よりも劣っている」という差別意識がある気がするぜ。

親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。エコ・テロリストの中には、米FBI(連邦捜査局)も目を付ける「ならず者」がいる。2020年東京五輪などを狙って、悪だくみをする可能性がある。警戒してくれ。

では、また会おう!

■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)、『日本は、世界の悪を撃退できる』(産経新聞出版)など。

1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。

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