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崖っぷちの稀勢に細川たかしが金言「人生焦らず、待つことが大事」

5場所連続休場で進退問題に発展している横綱稀勢の里(31)に、田子ノ浦部屋後援会の最高顧問を務める歌手、細川たかし(67)が金言を授けた。

29日に両国国技館で開かれた横綱審議委員会で、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「この数場所同じことが続いている。繰り返されるようだと、考えなければいけない」と苦言を呈し、稀勢の里が次回出場する場所で不成績に終わった場合、「激励」、「注意」、「引退勧告」などの決議を取る可能性を示唆した。

そんな稀勢の里に、演歌界の大御所がエールを送った。前日の28日、田子ノ浦部屋の千秋楽祝勝会に、昨年のレコード大賞で「日本作曲家協会選奨」を受賞した杜このみ(28)と出席。「北酒場」ら3曲を歌う大サービスで会場を盛り上げると、杜も24日発売の新曲「くちなし雨情」を熱唱した。

初場所は1勝4敗の6日目から休場した稀勢の里に、細川は「春場所は休んで、完全にケガを治して、稽古をたくさんして、夏場所で勝負。5月が稽古不十分だったら、もう一場所待って、名古屋場所でもいい。次は人生丁半をかける場所になるんだから」と万全を期すべきと忠告した。

昨年、田子ノ浦部屋の首都圏後援会「都伸会」が発足。田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)と親交のある細川が、部屋を盛り上げるべく最高顧問に就任した。歌手生活43年目を迎える細川は「人生は焦らず、ゆっくりと。待つということが大事。あまり慌てていかない方が、僕はいいと思います」と重みのある言葉で締めくくった。

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