田村厚労相「尾身会長の見解もとに必要な対策とる」

東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、政府の分科会の尾身会長が感染リスクなどに関する見解を関係者に伝えたいとしていることについて、田村厚生労働大臣は、政府として示された見解をもとに必要な対策はとっていきたいという考えを示しました。

東京大会をめぐり、政府の分科会の尾身会長が、感染リスクなどに関する見解を関係者に伝えたいという意向を示したのに対し、田村厚生労働大臣は、先週「自主的な研究の成果の発表だと受け止めさせていただく」と述べました。

これについて田村大臣は、閣議のあと記者団に対し「研究の自主性はいちばん重要で、どう尊重していくかという意味で申し上げたが、個人の研究や勝手な研究みたいに受け止められたのだと思う。誤解を招いたとしたら、ことばの使い方を改めなければならない」と釈明しました。

そのうえで「分科会による発表以外だと、分科会のクレジットがついていないので自主的な研究という受け止めをするが、必要なもの、参考になるものは受け止めさせていただく」と述べ、示された見解をもとに必要な対策はとっていきたいという考えを示しました。

そして、田村大臣は「国内での人流が増えた場合、当然、感染拡大のリスクが高まる。自宅で家族と応援するオリンピックにしていただきたい」と述べました。