米 変異ウイルス 感染拡大 1日当たり感染者 前週比43%増

アメリカでは、インドで確認された変異ウイルスの感染が拡大し、1日当たりの感染者数の平均が前の週に比べて43%と、大幅に増加しています。

アメリカ政府は、新型コロナウイルスやワクチンをめぐる誤った情報の拡散が感染を拡大させる脅威だとして警戒を強めています。

CDC=疾病対策センターによりますと、アメリカではインドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」が急速に拡大し、感染例のおよそ58%を占めると推定されています。

1日に報告される感染者数の7日間平均は、14日の時点で2万1420人と、前の週と比べて43%の大幅な増加になっているほか、入院した人の数も2507人と26%増加しています。

感染者が10%以上増えているのは全米50州のうち42州と大半にのぼり、中でも、ワクチンの接種率が低い南部や中西部で増加が深刻になっています。

アメリカ政府のマーシー医務総監は15日の会見で「新型コロナウイルスやワクチンをめぐる誤った情報が感染を拡大させる脅威になっている」として、ソーシャルメディアなどで誤った情報が拡散されることがワクチンの接種率の向上を妨げていると指摘しました。

そのうえで、国民に対してこうした情報を拡散させないよう求めたほか、ソーシャルメディアの運営企業などに対してもより強力な対策を求めました。