神奈川県病院協会 加盟病院にコロナ患者の受け入れを検討要請

神奈川県病院協会は、新型コロナウイルスの患者が急増していることを受けて、協会に加盟するすべての病院に対して、患者の受け入れを検討するよう要請しました。

これは、神奈川県病院協会の吉田勝明会長が11日に、県庁で会見して明らかにしました。

それによりますと、設備や人手の問題などで新型コロナウイルスの陽性患者の受け入れが難しい病院もあるため、現在、陽性患者を受け入れているのは加盟するすべての病院の3割に満たない、およそ80の病院だということです。

一方、すぐに使える病床の使用率は10日現在で77%を超えていて、県のシミュレーションでは、来週には、すぐに患者を受け入れられる病床がほとんどなくなる可能性があることから、協会に加盟する284のすべての病院に対して、患者の受け入れを検討するよう10日に文書で要請したということです。

吉田会長は「神奈川県では、これまで役割分担をして、一部の医療機関が集中的にコロナ患者を受け入れてきたが、これから、お盆休みなどで患者がさらに爆発的に増える可能性もあり、このままでは入院が必要な人もできない事態に陥ってしまう。今までコロナ患者を受け入れてこなかった病院も、どうすれば受け入れられるか検討していただきたい」と話していました。