阪神岡崎サヨナラ打「やりました」2戦連続お立ち台

11回裏阪神1死満塁、左前サヨナラ適時打を放ち、金本監督(左)と抱き合って喜ぶ岡崎(撮影・田崎高広)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神4-3日本ハム>◇4日◇甲子園

 阪神岡崎太一捕手(33)がサヨナラ打を放った。

 延長11回1死満塁。ここしかないという場面で背番号57は気合を入れた。日本ハム8番手エスコバーを相手にファウルで粘り、フルカウントに。そして13球目。打球は三塁手のグラブをかすめ、レフト線に抜けていった。打った瞬間に右拳を一塁側ベンチに向けて突き上げ、勝利の味をかみしめていた。

 ペットボトルを持って準備していた中谷、大和らチームメートがベンチから駆け寄り、祝福のシャワーをかけた。

 金本監督はグッと岡崎の体を持ち上げて、喜びを表現。岡崎のヘルメットを取って、何度も頭をなでた。2人の、くしゃくしゃになった笑顔が喜びの大きさを物語っていた。

 2試合続けてのヒーローインタビューで岡崎は「少し長い試合だったんですけど、最後まで試合を観ていただいて、ありがとうございました!」。3時間55分のロングゲームにも、虎の勝利を見ようと残ったファンに感謝した。

 そして「監督、コーチはじめ、ここにいるお客さんのみなさんも、たぶん誰も期待してなかったと思うんですけど、サヨナラ、やりました! また応援よろしくお願いします!」と締めくくった。

 前日3日にプロ初本塁打を放っていた13年目の苦労人は、この日もお立ち台で光り輝いた。