大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!

文:高橋一史

「写ルンです」やコンパクトカメラで撮られたスナップ写真を、「品がある」と言い表すのは似つかわしくないかもしれません。ですが、まだ 「 写真家」と呼ぶのも時期尚早な若き石田真澄さんによる世界の切り取りを眺めると、そう感じずにはいられないのです。 この3月まで女子高生だった彼女の被写体は、友人や日常生活です。写真の「みずみずしさ」は若さの表れ、「美しさ」は持ち前の感性、そして「確かなフレーミング」は撮影能力に由来しているのでしょう。チープなカメラを使った写真は、レンズの性能の悪さからゴーストやハレーションが出て、その特性を逆に打ち出す写真が現在流行しています。SNSが標準なミレニアル世代...

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