プレミアリーグのユニホーム・スポンサーで最大勢力は?

2017年05月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ブックメーカー関連のスポンサーが10チームを占める。

マンチェスター・ユナイテッドとシボレーのスポンサー契約は年間で約70億円と言われている。 (C) Getty Images

 5月に入り欧州各国リーグもいよいよ終盤。プレミアリーグも今月の21日に最終節を迎える。優勝争いや残留争いなどが気になる時期だが、今回はユニホームスポンサーに注目したい。
 
 近年、プレミアリーグでは放映権料だけでなくスポンサー契約料も上昇の一途を辿っている。現在、世界一の契約料といわれているマンチェスター・ユナイテッドとシボレー(アメリカGM社のブランド)の結んだ金額は年間で約70億円にも上る。
 
 胸スポンサーの企業を見ていくとある傾向に気が付く。ビッグクラブとそれ以外のクラブで明らかに業種に違いがあるのだ。
 
 上位陣には、エミレーツ航空(アーセナル)やエティハド航空(マンチェスター・C)などの航空会社、シボレーや横浜タイヤ(チェルシー)などの自動車関連企業など世界的な大企業が名を連ねる。
 
 一方、中位・下位クラブを見ると10クラブがオンライカジノやブックメーカー関連企業が占めている。実にプレミアリーグ所属クラブの半数にものぼる。年々その数が増え、昨シーズンの7クラブからさらに増加している。
 
 プロスポーツクラブは、健全なブランドイメージがあるため、こういったギャンブルを扱う企業にとっては確実にイメージアップに繋がり、もちろん知名度もアップできるというのが要因だろう。
 
 一方で、子供たちが夢見る舞台であることを考えると、こういった業種の過度な露出は教育上で良くない気もするが、イギリスはブックメーカー発祥の地だけに致し方ない部分もあるか。ちなみに、その観点からJリーグでは、ギャンブルをメインとする企業とのスポンサー契約は認められていない。
  
【プレミアリーグ16-17シーズンのユニホームスポンサー】
チェルシー:横浜タイヤ(日本:タイヤメーカー)
トッテナム:AIAグループ(香港:保険会社)
リバプール:スタンダード・チャータード(英国:銀行)
マンチェスター・C:エティハド航空(UAE:航空会社)
マンチェスター・U:シボレー(アメリカ:GMの自動車ブランド)
アーセナル:エミレーツ航空(UAE:航空会社)
エバートン:Chang Beer(タイ:ビールメーカー)
WBA:UK-K8.com(中国:ブックメーカー)
サウサンプトン:ヴァージン・メディア(英国:インターネット関連)
ボーンマス:Mansion(スペイン:ブックメーカー)
レスター:キングパワ―(タイ:免税店)
ストーク:Bet365(英国:ブックメーカー)
ワトフォード:138.com(中国:ブックメーカー)
バーンリー:Dafabet(英国:ブックメーカー)
ウェストハム:Betway Limited(英国:ブックメーカー)
クリスタル・パレス:Mansion(スペイン:ブックメーカー)
ハル:SportPesa(英国:ブックメーカー)
スウォンジー:BETEAST(英国:オンラインカジノ)
ミドルスブラ:RAMSDENS(質屋、金融業)
サンダーランド:Dafabet(英国:ブックメーカー)
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