アルゼンチン協会が大失態! W杯に向けた講義資料に「ロシアの女性と”チャンス”を得るには…」

2018年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシア女性への侮辱とも受け取られる一文も…

AFAはすぐに謝罪したものの、「誤って印刷された資料が配られてしまった」とは、あまりに苦しい言い訳だ。 (C)Getty Images

 アルゼンチン・サッカー協会(AFA)は5月15日、ロシア・ワールドカップ(W杯)に向け、関係者や選手、監督、ジャーナリストを対象に講義を開催した。世界的イベントを前に、開催国についての勉強会が開かれるのは日常茶飯事だ。

 だが今回、その際に驚くべき資料が配られたという。

『ESPN』によると、「ロシアの言語と文化」という講義の資料の中に、「ロシアの女性とチャンスを得るためにすべきこと」という項目が含まれていたというのだ。

 資料には、「ロシア人の女性はイニシアチブを握る男性を好む」「自分に自信がなければ、多くの女性と話す練習が必要」といった"助言"が記されており、なかにはロシア人女性への侮辱とも受け取られる一文もあった。
 
「ロシアの女性のだれもがそうではないが、なかには物質的なもの――カネや見た目の善し悪し――を重視する女性にも出会うだろう。だが、心配は無用だ。ロシアには美しい女性がたくさんいるし、あなたに合う人もきっと現われるはずだから。目を肥やしなさい」

 当然、この件は騒動となった。AFAは16日に声明を出し、「誤って印刷された資料が配られてしまった」と釈明。資料作成時、「不本意なミス」によって講義とは無関係の項目が含まれてしまったと主張した。

 AFAは、問題の箇所を「即座に削除」するとともに、AFAやクラウディオ・タピア会長、協会関係者の考えではないことを強調。「心からのお詫び」と謝罪を表明している。

 だが、アルゼンチン紙『Clarin』の報道として『ESPN』が伝えたところによると、講義を担当した講師は、事前に作成した資料を送った際、AFAが承認したと明かしている。また、自身は悪意を持って問題の箇所を作成したわけではないとも釈明しているようだ。

 とはいえ、W杯に臨む選手や取材するメディアにとって、不必要な資料であることは間違いない。講師が主張したように一度は承認したのであれば、AFAへの批判が集まるのは当然だ。
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