Google DoubleClick Ad Exchange(AdX)購入者プログラム ガイドライン

最終更新日: 2018 年 5 月 11 日。

本サービスは、Google DoubleClick AdX サービス契約で定められた条項に準拠します。

Google DoubleClick AdX サービスは、オンライン ディスプレイ広告枠で複数のソースにアクセスするためのサービスです。AdX サービスでは、サイト運営者やサイト運営者ネットワークが「販売者」、広告ネットワークやその他の対象事業体(下記の説明を参照)が「購入者」、ウェブブラウザやモバイルアプリの個々のインスタンスが「ユーザー」と見なされます。

AdX での取引(プログラマティック保証型取引、優先取引、プライベート オークション、公開オークションなどを含むが、これらに限定されない)に参加する購入者と、その購入者が自身のアカウントで AdX サービスの利用を許可している第三者は、(i)プラットフォーム プログラム ポリシーと(ii)AdX 購入者プログラム ポリシー(このページの下部に記載)を遵守する必要があります。なお、これらの AdX 購入者プログラム ガイドラインでプラットフォーム プログラム ポリシーという言葉が別の表現に言い換えられている場合、それは内容を明確化するためのもので、購入者に対するプラットフォーム プログラム ポリシーの適用を限定するものではありません。

Ad Exchange に参加している購入者

購入者は、Ad Exchange でのすべての購入取引において元本リスクを想定しておく必要があります。Google から別段の承認がない限り、次に該当する場合、購入者は Ad Exchange を使用することはできません。(i)単独の広告主の代理としてのみの購入を目的としている場合、または(ii)自身の商品やサービスを宣伝する以外の目的で AdWords アカウントを使用してディスプレイ広告や動画広告を購入している場合。

二次供給の禁止ポリシー

購入者は、直接契約を結んでいる広告主(または広告主の直接の代理店)が直接使用する目的でのみ、広告枠を購入できます。他の間接的な販売チャネル(他の広告ネットワークやトレーディング デスクなど)に広告枠を再販、卸売り、二次供給することは許可されません。広告主(または広告主の直接の代理店)が利用するリッチメディア ベンダーおよび第三者配信事業者へのリダイレクトは、このポリシーのもとで認められます(下記の「第三者広告技術ベンダー」の条項の適用を受けます)。

購入者は、当事者との間で直接的または間接的に収益分配金の支払いや受け取りを行っている広告枠(それ以外の方法では収益化できない広告枠)を、DoubleClick Ad Exchange で購入することはできません。

リアルタイム ビッダーのポリシー

リアルタイム ビッダーは Ad Exchange の機能の 1 つで、購入者がほぼリアルタイムでインプレッションの呼び出しを受信し、購入者自身のデータや情報に基づいて入札単価をレスポンスで返すことができます。Google はこうした情報の範囲や期間、頻度、アクセス権を、購入者に対する責任を負わずに、独自の裁量でいつでも変更できるものとします。

購入者が実装するリアルタイム ビッダーは、リアルタイム ビッダー プロトコルに準拠している必要があります。

Google は、購入者がこれらのポリシーと Ad Exchange 購入者利用規約を遵守していることを確かめるため、購入者のリアルタイム ビッダーの利用状況を監査し、関連するアクティビティを調査する権利を有します。監査は Google の費用負担で、12 か月に 1 回、通常の営業時間内に購入者の通常業務に不当に干渉することなく実施されます。購入者が監査を許可しない場合、リアルタイム ビッダーを使うことはできなくなります。

データの制限

入札データの開示。販売者は広告枠の販売相手を、入札データの履歴の開示に同意した購入者に限定することができます。入札データの開示に同意しない購入者は、(i)その間、当該販売者に通知される入札データレポートから除外され、(ii)その身元を Google が当該販売者に開示することを許可するものとします。

購入者のデータ利用に関する制限。購入者は、Ad Exchange での購入またはフリークエンシー キャップの適用を目的とする場合に限り、AdX サービスから受け取ったデータを使用することができます。また、許可された場合に限り、かかるデータを安全な方法で(暗号化を使った方法で)保存することが可能です。Cookie またはモバイル広告 ID の匿名性は尊重されなければならず、いかなる方法でも購入者がユーザーを特定することは禁止されています。なお、購入者が AdX サービスから受け取った個人情報を使用する際には、下記の「データ保護」の条項が適用されます。

RTB の呼び出しデータに関する制限。購入者は、過去に取得したユーザーデータに基づいて表示回数や入札単価を見積もることを目的として、暗号化された Cookie ID やモバイル広告 ID を保存できます。その他すべての呼び出しデータ(所在地データを除く)については、購入者は Ad Exchange の広告枠が使用可能かどうかを予測する目的に限って、広告呼び出しにレスポンスを返した後でもそれらのデータを保持できます。ただし、購入者が呼び出しデータを保持できる期間は上述の目的を達成するために必要な期間のみで、どのような場合であっても 18 か月以上保持することは認められません。

購入者がインプレッションを獲得しない限り、次の事柄は認められません。(i)ユーザーリストの作成やユーザー像の把握を目的として、そのインプレッションの呼び出しデータを使うこと、(ii)そのインプレッションの呼び出しデータと第三者のデータを結び付けること、(iii)レート表データを何らかの形(集計したデータなどを含むが、これらに限定されない)で第三者に公開すること。

所在地データに関する制限。購入者が Ad Exchange を通じてエンドユーザーの正確な位置を特定または推測できる情報(GPS、Wi-Fi、基地局のデータなど、以下「所在地データ」)を入手した場合、そうした情報は適切なインプレッションに入札するという目的に限って使うことが認められます。また、そうした情報を保持できる期間は、前述の目的を達成するために必要な期間に限られます。

第三者広告技術ベンダー

購入者の Ad Exchange 広告では、Ad Exchange の認定外部ベンダー(以下「認定ベンダー」)への呼び出しのみを行うことができます。販売者は、欧州経済領域のエンドユーザー(以下「EEA ユーザー」)に対してどの認定ベンダーの配信を許可するかを選択できます。RTB コールアウトにおいて、EEA ユーザーに配信されるインプレッションで許可される認定ベンダーが指定されている場合、かかるインプレッションに対して配信される購入者の広告では、その許可されたベンダーのみを呼び出すことができます。

Cookie マッチング

下記の「データ保護」の条項のもと、購入者は Cookie マッチング サービスから受け取った識別子(以下「マッチング データ」)を、すでに所有しているデータと結び付けることができます。ただし、ユーザーが Cookie またはモバイル広告 ID の使用を無効にした場合、購入者は直ちにそのマッチング データとすべての関連データの結び付きを解消する必要があります。

Cookie マッチングを導入する購入者は、DoubleClick Ad Exchange リアルタイム ビッダー Cookie マッチング仕様に沿って導入する必要があります。

マッチング データに関する制限。購入者が次の目的でマッチング データを使うことは認められません。(i)データ収集(データリストの拡大や、セッションをまたいだ ID リセットの関連付けなどを可能にするためのデータ収集を含むが、これらに限定されない)の目的、(ii)ユーザーによる ID リセットを回避する目的。

広告タグの引き渡しとリダイレクトに関する要件。購入者は、自身が広告マッチングを開始する場合に限って、広告マッチングタグを認定第三者以外のベンダーにリダイレクトすることを許可されます。リダイレクトされた広告のマッチング データは、特定のインプレッションに対する広告のターゲット設定およびレポートを行うことを目的に、2 つの匿名 Cookie を関連付けるためにのみ使用することができます。なお、Google が開始する広告マッチングでの使用を目的として、購入者が Google に URL を提供する場合、購入者はその URL のルートドメインを所有している必要があります。

ユーザーの同意。欧州経済領域のエンドユーザーに対して広告マッチングを開始する購入者は、EU ユーザーの同意ポリシーで義務付けられているとおり、法的に有効な方法でユーザーの同意を得る必要があります。

インタレスト ベース広告

購入者は、プラットフォームのプログラム ポリシーで定められたインタレスト ベース広告に関するポリシーに加え、次の項目に準拠する必要があります。

プライバシー ポリシー。購入者は、Google やユーザーと関連付けられた DoubleClick 広告 Cookie またはモバイル広告用識別子(以下「ユーザー Cookie」)に関する情報のほか、オンライン広告でのリマーケティングの使用に関する適切な説明を、掲載するプライバシー ポリシーに含める必要があります。リマーケティング タグを設定したサイトやリマーケティングに関する情報を収集するサイトについてはすべて、リマーケティングの説明をプライバシー ポリシーに掲載してください。

広告内通知と広告の修正。購入者は、広告業界のガイドラインと自主規制の原則、適用されるあらゆる法律、規則、規制に沿った通知を、自身が提供するすべてのオンライン行動ターゲティング広告に含めるものとします(ここでいうオンライン行動ターゲティング広告とは、オンライン行動ターゲティング広告配信を目的としてデータを使用または収集する広告を指します。該当する状況としては、購入者が販売者から提供されたか購入者により取得されたユーザー Cookie で構成されるリマーケティング リスト(「ユーザーリスト」)を基に広告枠をターゲットに設定している状況が含まれますが、それに限定されません)。Google は、(a)購入者が通知を広告内に挿入できなかった場合を含め、そのような通知を広告内に挿入する権利と、(b)ユーザーがオンライン広告の表示を管理するときに使用できるアイコン([広告を閉じる] 機能など)を広告内に挿入する権利を有します。購入者は、こうした通知やアイコンを変更したり隠したりすることはできません。

ユーザーリストの作成。 この AdX 購入者プログラム ガイドラインの「第三者広告技術ベンダー」および「データ保護」の条項のもと、購入者はリマーケティング リストを作成する目的で、その広告内でピクセル トラッキングを使用できます。ただし、対象となる販売者の書面による同意がない場合、購入者はピクセル トラッキングまたはその他の手段を使って単一サイトのユーザーリストを作成することはできません。

宣言。購入者は、管理画面または広告呼び出しにおいて、次のことを宣言できます。(1)後からターゲティングやリマーケティングに使用する目的で広告でサイトデータを収集するかどうか(サイトデータには URL が含まれますが、これに限定されません)、(2)リマーケティング リストやユーザーリストに基づいて広告のターゲットとする消費者(「エンドユーザー」)を決定するかどうか、(3)インタレスト カテゴリに基づいて広告のターゲットとするエンドユーザーを決定するかどうか、または(4)同じエンドユーザーを後からターゲットに定める目的で広告に Cookie マッチングタグを含めているかどうか。これらのことが宣言されている場合、Google では個々の販売者の設定に基づき、サイトに配信してもよいインタレスト ベース広告の種類をフィルタリングできます。

広告 Cookie に関するポリシー。購入者がユーザー リストを介してユーザー Cookie を使用する場合には、Google 広告 Cookies に関するポリシーも適用されます。

ユーザー リストの透明性。購入者は、Google が希望する場合、購入者のユーザー リストに載っているユーザーに対して、(i)当該ユーザーが購入者のユーザー リストの少なくとも 1 つにリストされていることと、(ii)購入者のドメインまたは表示名を表示する権利を Google に与えるものとします。

ポリシー間の不一致。インタレスト ベース広告に関する本ポリシーと第三者広告配信ポリシー間に矛盾がある場合は、購入者はインタレスト ベース広告に関する本ポリシーの規定に従うものとします。

タグベースの購入の調整(ベータ版)

タグベースの購入については、購入者は該当するキャンペーンの詳細情報(費用の上限など)を Ad Exchange に書面を通して提供するものとします。購入者は Google に対し、購入者が希望する場合に、該当のキャンペーン固有の詳細情報に下記の変更(以下「承認済み調整」)を行う権限を与えるものとします。(i)購入するインプレッション数の変更(総メディア費用に影響する可能性があります)、(ii)広告プレースメントに関する頻度の変更、(iii)既存の広告キャンペーンのターゲティング条件の変更、(iv)レートの変更、(v)既存の広告キャンペーンの開始日または終了日の変更、広告グループ、広告プレースメントの一時停止、停止解除、または変更、(vi)広告グループ(広告、プレースメント、ターゲット、ユーザー層を含む)の複製。

データの使用

Google での広告掲載のプライバシーに関するよくある質問に記載のとおり、Google では Ad Exchange に参加しているサイトに Cookie やモバイル広告 ID を使って広告を配信します。Google は、Google のプライバシー ポリシーGoogle DoubleClick AdX 購入者利用規約、および適用されるあらゆる法律に従って、購入者による Ad Exchange の利用によって得られるデータを使用、開示することができます。

データ保護

欧州経済領域で発生し Google によって利用可能となった、個人を直接または間接的に特定できる情報(以下「個人情報」)にアクセスする場合、またはかかる個人情報を使用もしくは処理する場合、購入者には以下の義務が発生します。

購入者はこの義務を遵守していることを定期的に確認し、かかる義務を遵守できなくなった場合(または遵守できなくなる重大なリスクが生じた場合)には、直ちに書面で Google に通知するものとします。また、当該の事態が生じた場合、購入者は個人情報の処理を中止する、または不履行を是正して適正レベルの保護を提供するための合理的で適切な他の対策を直ちに講じるものとします。

プログラマティック保証型取引に関するポリシー

プログラマティック保証型取引に参加する購入者は、サイト運営者またはパブリッシャーからの一定のインプレッション数の購入を確約します。この確約を守れなかった購入者は、プログラマティック保証型取引の機能の利用を一時的に停止される可能性があります。

公開オークションに関するポリシー

公開オークションに参加する購入者は、上記のポリシーに加え、下記のポリシーも遵守する必要があります。

公開オークションにおけるサイト運営者(パブリッシャー)の匿名性。販売者が匿名 ID、ルートドメイン、または代替 URL を使って広告枠を匿名でのみ公開している場合、購入者はその販売者の匿名性を尊重する必要があります。上記の「第三者広告技術ベンダー」の条項に常に従い、購入者がかかる広告枠を第三者の検証サービス プロバイダに渡すことができるのは、(a)当該の第三者検証サービス プロバイダがオプトアウト値を認識可能で、かつ(b)購入者がかかる広告枠にオプトアウト値を関連付けている場合に限られます。

公開オークションでのコンテンツの制限。購入者が Ad Exchange に配信するクリエイティブまたはそのランディング ページでは、(i)ハッキング、不正行為、危険な商品やサービス、あるいは違法でなくとも不適切とみなされるコンテンツを含む商品やサービスを宣伝すること、(ii)アダルト、アルコール、ギャンブル、医療、政治的思想に関するコンテンツを表示すること(ただし、Google が明示的に許可している場合を除く)、(iii)サイト所有者の明確な許可なしに、広告スペースを覆い隠すようなシステム(そのシステム単体や他のシステムと組み合わせたシステム。ツールバーなどを含むが、これらに限定されない)を宣伝することが禁止されています。

公開オークションでのリンク先 URL。購入者はランディング ページ URL を正しく宣言し、適切な Google クリックマクロでトラッキングする必要があります。カスタマイズした複数のランディング ページを動的広告に設定する際には、そのルートサイトの URL を宣言するだけで構いません。