... 畸人」天主教國禁至矣。幽其人、俾不與外人見、郤共書、俾海舶不貨。以故寰內莫知其所云何若也。噫安知其革面包禍、或潜乎他敦也、其書弗存、將何以要之哉。亦有司之過也。尾藩津田大夫、偶獲畸人十篇、亦不能審共爲何書、廼就予問之。予讀之、 ...
井野辺茂雄 畸人十篇は所謂利のはす所、禁書の一であつた。徂徠はこれを読んで、はじめて耶蘇教の大意を知り、また燃犀照の具とするが爲めに、一部を寫して置いたのである。誠に徂徠が政談に論じた如く、また畸人の跋に説くが如く、彼を制するには、豫じ ...
... 畸人十篇には西琴曲意一巻が各々附録せられて居る。これと前述両書の記載の書名とを照合して見ると、十篇なる書名は恐らく十慰と十篇とを混同し、畸人十篇と続く一部の書名を二部に分けて誤写したものであらうと思はれる。そして唐景教碑は即ち西学の附録 ...
... 十二)年大坂町奉行が同様書林に達した禁書目録も同系に属する。元禄十年までの追加書目を加えたものである。 B 三浦梅園の ... 畸人」「十篇」とあるのも三十二種と数えるため『畸人十篇』が二書と考えられたからともされ 弥撒祭義弥撒祭義学遺遺 ...
... 畸人十篇、亦不能審共爲何書、廼就予問之。予讃之、始得識彼之説。因弥、世肆談道、而不自覺墬者何限。逖俾寫一通、以爲燃犀照怖之具云。と云ひ、更に其作れる「畸人跋」に邪宗ノ吟味サ度者也。た説タラバ切支丹=可紛計難シ。是ニョリテ切支丹書籍御庫有 ...
... 畸人十篇は所謂利瑪竇の落はす所、禁書の一であつた。徂徠はこれを読んで、はじめて耶蘇ﾍの大意を知り、また燃犀照性の具とするが爲めに、一部を寫して置いたのである。誠に徂徠が政談に論じた如く、また畸人の跋に説くが如く、彼を制するには、豫じめ先 ...
... 篇』と『畸人十篇』の比較研究篤胤とキリスト教-ルース・ベネディクト『菊と刀」をめぐる議論・兼好の仏道観虚妄分別( abhūtaparikalpa )の意味するもの栗田英二 270 ・鳥井由紀子 271 ・新保哲 273 ・阿理生 274 藤井日達の「満州」開教をめぐる 278 ...
... 篇は、歳を取ることを「歳が無くなる」と表現したリッチの発言に驚いた李戴に対して、リッチが、時は過ぎ去るものであり、心や徳を養うこと(道徳)のために時間を大切に使うべきである、と論じている。第二篇は ... 畸人十篇』の研究一篇・第二篇訳注一.
... 畸人十篇』は『天主実義』よりも刊行こそ五年おくれるが、『畸人十篇』に収録された、利瑪竇と中国士人との問答そのものは、『天主実義』の刊行より先のものが多い。そこで本論に入る前に、『天主聖教実録』と『天主実義』、『畸人十篇』と『天主実義 ...