... 佐多稲子追悼講演会で、わたしの前の講演者は長谷川啓だったので、わたしはつぎのように語った。長谷川さんの『佐多稲子論』は唯一単行本になった研究なので、わたしも多くを学んだが、あえてひとつだけ不満を言えば、今のフェミニズムの視点で佐多 ...
新しい文学と生の可能性について考える
... 佐多稲子「くれなゐ」論」(「近代文学論集第 114 号』一九八八年十一月)の「くれなゐ」評価もフェミニズムの視野の導入を試みるあまり、基本的には従来の評価を踏襲するに止まっている。 「くれなゐ」分裂する視点はじめに中野重治 こ守一答「『くこ 7 に ...
... フェミニズムの視点から語られている。「私の東京地図」とは違って戦後の新風が吹き込み、自己肯定的で新生の意欲に満ちた、文字通り独り立ち表明の書だ。父親の異なる子供たちが母親中心に集合した一種の母系家族を形成する、力強い離婚小説でもある。他 ...
... 佐多稲子著・あとや先き古林尚「週刊読書人」 1992 号 6 面 7 • 24 <堀辰雄没後四十年〉同質のやさしさ堀多恵子「梨の花通信」 8 号 p4-5 注「あとや先き」評 730 宮本百合子『婦人と文学』をめぐって―フェミニズム批評とは何か荒井とみよ「社会文学」 7 ...
フェミニズム批評と都市論から読む一葉・明治東京物語。「新しい女」としての樋口一葉、先駆者としての中島湘煙、福田英子、田辺花圃、木村曙。漢文、和文、言文一致など様 ...