... 柳田私の家は、代々名乗りに「為」がついているんです。私は大正四年生まれですが、その命名のときに為をつけることを ... 徳川家正という方がいたんです。当時、貴族院議長だった徳川家達公爵の御長男です。この方と下の字が同じになっちゃうので ...
... 徳川家達が柳田を嫌ったのは、その「カバン持ち」をしないからであったという。柳田からいえば、そうした「三太夫」のようなことを強いられるのが気にいらなかったようだ(牧田茂「柳田国男」)。それゆえに、歴代正副議長と書記官長との肖像画を並べて院内 ...
152 徳川家達が柳田を嫌ったのは、その「カバン持ち」をしないからであったという。柳田からいえば、そうした「三太夫」のようなことを強いられるのが気にいらなかったようだ(牧田茂『柳田國男』)。それゆえに、歴代正副議長と書記官長との肖像画を並べて ...
... 柳田をここまで追い込んだ問題は何であったか。そして最後まで「反抗」して自らの姿勢をくずそうとしなかったその柳田の許せぬものとは何であったか。私も、谷沢永一が「柳田国男と徳川家達とが何の問題で『意見合わず対立』となったのかを、私はつくづく ...
... 徳川家達は、最後の将軍徳川慶喜につづく徳川家第一六代当主で、とうぜん藩閥官僚勢力の頂点にたつ山県には複雑な感情をもっていた。しかもこの時期、政友会をひきいる原は、貴族院において山県派に対抗するために、いわゆる両院縦断政策の一環として徳川家達 ...
... 徳川達孝(侍従次長)来談、徳川貴族院議長及び其書記官長柳田との不和問題に付 ... 家達とが何の問題で『意見合わず対立』となったのかを、私はつくづく知りたいと思う」(「時代卜農政前後」『国語と ... 家の問題」における彼の発言 33 柳田国男論.
柳田国男研究 柳田国男研究会. ちの 3 が、先行研究において最も学問的効果が高かったと指摘されているが[岩本一九九四二七~二九〕、柳田 ... 徳川家達との確執であったといわれる。江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の養嗣子で「十六代様」とも呼ばれた徳川は、一 ...
... 柳田自身は、その事には触れず、議長から十分の了解を取りつけていなかった一九一七年の台湾中国の長旅が、直接の原因であったように述べている。『故郷七十年』)おそらく、どちらか一方というわけではあるまい。首相であった原敬の日記には、「徳川家達 ...