... 秦中吟」の創作過程を推察するに、白居易の周辺にはある特定の読者層が形成されていたように思われる。すなわち「議婚」や「傷友」、そして「立碑」の各詩を見るに、それらは必ずしも最初から広範な不特定の読者を想定して詠出されたとは考えられない ...
... 白居易『秦中吟』の読者層――『新楽府』との比較を通して――」(九州大学中国文学会『中国文学論集』第二十三号、一九九四年)を参照(後に同氏『白居易「諷諭詩」の研究』〔勉誠出版、二○○○年〕所収)。( 14 )「義旗」と「彭城」については、白居易の ...
... 白居易「秦中吟」の読者層―「新楽府」との比較を通じて静永健中国文学論集 23 [ 2 ] ○漢訳涅槃経と「論語」佐藤義博印度哲学仏教学[ 9 ]の会〕[ o ] ○『水滸伝』雑談五近藤二郎古典と現代[古典と現代○冥報記全釈( 3 )原田親貞、伊野弘子学苑〔昭和女子 ...
... 九九三年)二〇・二一頁参照。( 4 )鈴木修次「白居易の新楽府運動―「賣炭翁」をめぐって―」(一九七一年初出、同『唐代詩人論』下、鳳出版、一九七三年)二二六頁参照。前註( 6 )掲、静永健「白居易の「秦中吟」の読者層」五一・五二頁参照。研究ノ.
... 読者層「秦中吟」と「新楽府」――」を参照。また、白居易は同様の構想を用いて「続古詩」其四(「白氏文集』巻二)を作っている。その他、白居易の友人である李紳は「寒松賦」(『文苑英華』巻一四五、草木三所収)に棟梁となれない松を詠い、元槇「松樹 ...
... 秦中吟十首」など合計百七十二首の詩歌が収められている。当時の長安の街で見聞されたさまざまな社会問題を風刺した作品群である。本書は、これらの作品が創作された背景、作者白居易の意図、そしてそれらを読んだ当時の読者層の究明、また、名作「長恨歌 ...