No.481〜500
2005年6月15日
No.481 Cocktail Bar フローズン マンゴーダイキリ(マンゴー+ラム)/ サントリー
先日、アサヒフローズンカクテルを取り上げたが、その時に一緒に買ってきたもの。こっちはサントリーだ。
同社のロングセラーのひとつ「カクテルバー」シリーズとして出しているが、
やはりフローズンということで、ある程度爽やかな味作りであろうと予想できる。
冷凍庫から取り出し、しばし室温に放置し、頃合いを見計らってからズズッと吸う。
まるでタルトに乗ったシロップ漬けフルーツみたいな凝縮感のある甘みだが、くどいわけではない。
マンゴーの味がよく出ている。適度に酸があって、飲み飽きない。
これ、もし溶けて液体になったら恐ろしく甘いのだろうけれど、シャーベットだからこその
爽やかさ。
果汁11%、アルコール分4%。原材料名:マンゴー、パイナップル、ウオツカ、ラム、糖類、香料、
酸味料、安定剤(増粘多糖類、乳ペプチド、セルロース)、乳化剤。
アサヒの製品と、容器が同じ。表面左側に、赤地に白抜き文字で「これはお酒です」の表示も同じ。
たぶん製造者も同じなんだろうなと思えば、そのとおり。製造者は、(株)ロッテ。発売元サントリー(株)。
基本的にロッテの開発した製法で、アサヒとサントリーがそれぞれレシピを提示して作ってもらっているのだろう。
完成度という点では同じなので、消費者にはフレーバーの好き嫌いと、パッケージデザイン、ブランドイメージなどで
選択されることになるだろう。
なお、現在のところサントリーからは3種、アサヒからは2種出ているので、残りのフレーバーも順次取り上げてゆくことにする。
2005年6月16日
No.482 カクテルパートナー ハワイアンスノー <夏の限定缶> / アサヒ
チューハイ等に押され後回しになっていたが、カクテルパートナーから出ている夏の限定缶を取り上げる。2種あるうちの
1つめ。
まず色は、缶にもイラストが描かれているとおり、白濁している。このカクテル、中身はマンゴー&パッションフルーツということだが、
香りはパッションフルーツの華やかさが目立ち、マンゴーの優しさが寄り添う感じ。
味のほうは、甘味十分。口の中がまさしくトロピカルな甘さに包まれる。缶詰のシロップのような甘さだ。
しかし、それに拮抗するように酸味も湛えているので、後口は予想以上にスッキリ。
果汁1%、アルコール分4%。原材料:パッションフルーツリキュール、マンゴー果汁、パッションフルーツ果汁、
糖類、酸味料、香料。
炭酸がきいているので、商品のイメージどおり夏の浜辺で飲んでも、うっとうしくはないだろう。
最近、各社アルコール飲料のトロピカル化傾向の中で、チューハイとカクテルの垣根がどんどん低くなっているような気がする。
2005年6月18日
No.483 フローズンカクテル フローズンストロベリーダイキリ / アサヒ
先日、スクリュードライバーを紹介したアサヒのフローズンカクテル。
今日はもう一つのほうを取り上げる。
口に入れた瞬間から濃いイチゴ味が感じられる。甘味よりも酸が強く、爽やかだ。
室温に置いておくと、すぐに柔らかく、液状に近くなるのだが、薄まるような気配はなく、
濃いままのシャーベットをずるずると飲むことができる。しかも味が均一。
アルコール感がほとんどなく、極めてフルーティ。
酸の強さゆえ、イチゴというよりラズベリーみたいな感じがする。実はこの酸、原材料を見ると、
どうやらレモンのようだ。なるほど。
果汁5%、アルコール分4%。原材料:ウオッカ、ラム、イチゴ果肉、イチゴ果汁、
レモン果汁、糖類、安定剤(増粘多糖類、乳ペプチド、セルロース)、乳化剤。製造者(株)ロッテ、販売者アサヒビール(株)。
スクリュードライバー同様、シャープな味作りで、甘ったるくないのが好印象。
2005年6月19日
No.484 レゲエパンチ ピーチウーロン / 合同酒精
だいぶ前にコンビニで買って、そのまま冷蔵庫の中に眠っていたもの。半ば在庫整理的意味合いで、開けることにした。
ピーチウーロンという、なんだか怪しげなフレーバーだ。桃+烏龍茶なんて、想像がつかない。
色は烏龍茶を薄めた感じというか、薄〜いアイスレモンティのよう。
香りを嗅いだ瞬間に、思わず叫びたくなった「うわっ、これ、プールの水!」と。
なんだか塩素っぽい匂いだ。その衝撃に耐えつつ冷静に香りを嗅ぎ続けると、確かに桃の甘いニュアンスと、
そのベースにお茶があることがわかる。でも、バランス悪いぞ。
味は想像していたよりもずっと甘い。レモン果汁入りということだから、その酸も最後に残る。
烏龍茶の渋みも少々。
アルコール分4%、果汁2%。原材料:ピーチ果汁、レモン果汁、ウーロン茶、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、香料、
カラメル色素、酸味料、チャ抽出物。
正直言って、私は美味しいとは思えなかった。そういえばあれ以来、コンビニで見ないから、
たぶんあまり売れなかったんだろう。
2005年6月20日
No.485 サントリーチューハイ ダブル搾り キウイ&パイナップル <限定>
明日21日が発売日のダブル搾りの新フレーバー。店頭でも目を引くらしく、
既にかなり売れていた。
まず液色は透明で、サイダーのよう。香りはキウイのみずみずしさがツンと立っている。甘そうだが、押しつけがましくない。
味もどちらかといえばキウイ優勢。普通そんなことはしないが、キウイの皮をむいて丸ごとかじったら、こんな味がしそうだと思うくらい、
口の中がキウイフレーバーでいっぱいになる。ただ、キウイだけだともっと酸っぱいはずだが、パインの糖度がそれをうまく下支えして、
味に厚みを加えている。甘いが、糖度の設定が絶妙であり、炭酸の刺激と相まって、後味は意外にもスッキリ。
果汁1%、アルコール分5%。原材料:キウイフルーツ、パイナップル、ウオツカ、キウイリキュール、
糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
チューハイらしからぬパッケージデザインも素晴らしい。ふつう、派手なデザインにすると下品な印象を与えるものだが、
ビビッドな色ばかりを使いながら、絶妙な配置のために、とってもアーティスティックな仕上がりになっている。
売場でパッと目に飛び込んできて、しかも嫌みがない。歴代のダブル搾りの中で、最高の缶デザインだと、私は思う。
中身も、同じ夏限定のキリン氷結グアバクーラーや、
アサヒ旬果搾りパイン・シークァーサーなどよりも、こっちのほうが
私は好きだ。
2005年6月21日
No.486 スリムス / サッポロ
ついに明日22日全国発売となるサッポロの新しい第3のビール(その他の雑種2)。これまで首都圏でしか売られていなかったため、
こちら関西では入手できなかった。ところが昨日(20日)、発売2日前にして、スーパーに並んでいた。
グラスに注ぐと、まるでサイダーみたいに軽やかな炭酸の音。色はそこそこビールっぽい。
香りにはビールらしいところはないが、何かに似ていると思えば、バービカンだ。
つまり、低アルコール・ビール風味飲料のような、あえて作った感じのフレーバーなのだ。
この香りの不自然さのあとには、味わいらしきものは何もない。
適度な苦味とピリッとした炭酸の刺激で、何も考えずにすいすい飲める。
アルコール分3%。原材料:ホップ・糖類・水溶性食物繊維・エンドウたんぱく・カラメル色素。
カロリー40%オフ、糖質70%オフ、プリン体30%オフ。
最初の匂いで、ああやっぱりダメかと思ったものの、すべてを潔くそぎ落としているので、
毒にも薬にもならない、いわば存在感が薄くジャマにならない仕上がりになっている。
味を求めず、"何となく酔えるシュワッとした飲物"が欲しい人には、これでいいだろう。
ところで、slimsと書いてスリムスと読ませるのは、英語としてちょっと違和感がある。
スリムズと読むほうが自然ではないだろうか。
2005年6月22日
No.487 カクテルパートナー バハマラグーン <夏の限定缶> / アサヒ
紹介すべき商品が本当にたまっていて、これも後回しになっていたもの。
同じ夏の限定缶のうち、もうひとつのハワイアンスノーは、既に6日前に登場している。
こちらはキウイを使っているということで、缶のデザインも緑色が主体になっている。
まずグラスに注ぐと、液色はいかにもキウイな淡い緑色。缶飲料としてはめずらしいけれど、カクテルとしては、
まあありがちな色ではある。昔、サントリーが出したMIDORIっていうリキュールを使ったカクテルが流行ったこともあったし。
香りは穏やかなパインが中心。ビタミン入りドリンクみたいでもあるし、こんな匂いの消しゴムもあるような。
味は、甘味よりも酸をうまくきかせており、キリッとした飲み口。氷を入れて飲んだら、なお一層爽やかかもしれない。
果汁2.2%、アルコール分4%。原材料:ラム、パインアップル果汁、キウイフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料、
着色料(ベニバナ、クチナシ)。
今思いついたが、これ、かき氷の上に掛けたらおいしいかも。もちろん甘味を補うために、シロップも一緒に。
2005年6月23日
No.488 グーテン・カロルス クラシック / ヘットアンケル醸造所(ベルギー)
日本製品の合間を縫って、今日はベルギービールを。
色は濁りのあるコーラといった風情で、カフェオレ色の泡は力強い(右写真はちょっと泡を立てすぎた図)。
カラメルのほか、オレンジのフルーティな香りが強い。飲む前から濃厚さが伝わってくる。
実際の味も、黒糖的甘味が口いっぱいに広がり、まったりとした飲み口。度数が高めなので、
少しビリビリと唇を麻痺させるような感覚すらある。
アルコール度数は8.5%。原材料:麦芽、ホップ、オレンジピール、コリアンダー、酵母。輸入者は、小西酒造(株)。
日本の酒税法上は「発泡酒」のカテゴリーになる。麦芽・ホップのほか、認められた副原料以外のもの
(オレンジピール、コリアンダー)が使われているからだ。それでも、麦芽含有率が50%以上であるために、
税率はビールと同じものが適用されている(そのようにわざわざ輸入者が裏ラベルに記載している)。
たまにこういうものを飲むと、ホッとするというか、精神の鎮静効果があるような気がする。ちょっと大げさかな。
2005年6月26日
No.489 ハニーブラウン(復刻限定醸造)/ キリン
ちょっと前にローソンで見つけて買っておいたもの。この製品、当初は関東のローソン限定で出て、
後に全国のローソンでの取り扱いとなり、昨年ついにローソン以外にも置くようになったものだが、
いつの間にか消えていた。それが今回、復刻となったわけだ
(当初の製品はこちら。店舗限定がなくなった後の製品がこちら)。
中身は変わらないんだろうと思いきや、缶には「カラメル麦芽の香ばしさとオレンジはちみつの爽やかな香りが引き立ち、
ますます美味しくなりました」なんて書いてある。レシピが変わったってことか?
泡は少しくすんだ白できめ細かく、液色は麦茶のような淡い琥珀。香りは柔らかなカラメルとともにモルトっぽさや、
歯磨き粉みたいなホップ香もあり、
まるでビールのよう。発泡酒臭くはない。
口に入れたとき、ほんのりとした甘味を感ずるものの、喉を通った後には、甘さをほとんど残さない。
ふんわり、じんわりした味わい。
発泡酒の弱点を克服したというよりも、新しいジャンルの創造だと言えるかも知れない。
今となっては以前の製品の味と比べようもないが、記憶をたどれば、ほとんど変わってないのかな?と思う。
でも、前回の自分のコメントを見ると、
「後味にはどうしても発泡酒臭い感じが残る」なんて書いてある。今回は、臭みを感じないので、少し進化したのだろうか。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・米・コーン・スターチ・糖類・はちみつ。麦芽使用比率25%未満。
2005年6月27日
No.490 タカラCANチューハイ ダブルミックス うめ [梅酒&梅果汁]
今さらの感は否めないが、リニューアルしたWMIXシリーズの紹介が終わっていなかったので、続きを。
以前にレモン、グレープフルーツ、
ピーチと登場したが、4種目はうめ。ずう〜っと後回しになってたものなんだけれど、
冷蔵庫も整理しないといけないんでね。
液色はほとんど透明だが、ほんの少しだけ梅酒カラー(褐色系)が入っているか?
軽やかな梅酒の香りは、梅ガムみたいだ。酸よりも、糖分を想起させる。
実際の味も甘味が結構あるのだが、酸味も適度にきいている。炭酸のシャープさも手伝い、後味はクリア。
ぐいぐいと飲み干せる。
アルコール分6%、果汁1.2%。原材料:梅果汁、梅酒、スピリッツ、高果糖液糖、酸味料、香料。
梅果汁がまろやかさを作っているからだろうか、アルコール度数の高さをあまり感じさせない。
濃いチューハイが得意でない人にも飲みやすいだろう。
2005年6月28日
No.491 タカラCANチューハイ ダブルミックス アセロラ&レモン
WMIXのレギュラー商品でもう一つ残っていたのが、これ。アセロラ&レモンという、いかにも酸っぱそうな組み合わせだ。
色はごく淡いオレンジ。香りは酸がツンと立って、鋭い導入部。
味は確かに酸味優勢なのだが、甘味も適度にあって、酸っぱすぎるというほどではない。ピリピリした炭酸と相まって、
シャープな味わい。暑い季節にごくごく飲むのにちょうどいい。
アルコール分6%、果汁5%。原材料:アセロラ果汁、レモン果汁、スピリッツ、高果糖液糖、酸味料、香料、野菜色素、紅花色素。
酸っぱいかな?と思えばそれほどでもない。甘いかな?と思えばほどほど。変な言い方をすれば、
少し肩すかしみたいな塩梅に整えることによって、素材感を際立たせる味作りは、タカラCANチューハイの真骨頂。
とても安心感のある玄人好みのチューハイに、これも仕上がっている。
2005年6月29日
No.492 XXXX BITTER フォーエックス・ビター
常連読者の方から、XXXXはどうですか?とメールをいただいて、こんな有名銘柄を取り上げていなかったことに気づき、
急遽買ってきた。オーストラリアのビール。
色は濃いめの黄金色というか、薄いブロンズというか。注いだとき純白の泡が盛り上がるが、泡もちは今ひとつ。
香りに華やかさはなく、じんわり落ち着いたモルト香と、若干の穀物臭が。
相当重いのだろうなと思って口に含むと、
苦味は予想ほど強くなく、ずっしりというよりも、ほっこりとした味わい。浮ついたところはないので、
何口飲んでも新鮮な感じを失わない。いぶし銀の味わい。
アルコール分4.8%。原材料:麦芽、ホップ、穀類、酸化防止剤(亜硫酸塩)。輸入者:(株)アイコン。
残念ながら、何を差し置いてもこれを指名!って内容ではないが、反面、毎日飲んでも飲み飽きないキャラクター。
目刺しとかイワシの丸干しみたいな肴がいいかも。そんな、和食と親和性の高そうな味だ。
2005年6月30日
No.493 サントリー 天然水特別限定醸造ビール 緑缶「華やかな香りと軽やかな味わい」(非売品)
なんと懸賞に当たりました。
サントリーモルツを飲んで、確かシール6枚を1口として応募したもの。これはぜひ当たって欲しいと思っていたが、
2口しか応募しなかったので、無理だろうと思って、忘れていた。ところが、今日、賞品が届いた。サントリーさん、ありがとう。
(ちなみに、私がこんなサイトをやっているからといって、メーカーさんが便宜を図ってくれたとか、
そのようなことは一切ないので、念のため。私にそんな特権が使えるのなら、積極的にアピールしたいとも思うが、
反面、そんなことで抽選の公正さが損なわれるようなメーカーならば、私は信用しない)
さて、中身。
純白できめ細かい泡には勢いがあり、持続する。液色は透明感のある淡いゴールドで、想像よりもかなり薄い。
香りは、上質なピルスナーの真髄を感じさせるような、
華やかで清々しいアロマホップの香りが、まるで周囲に振りまかれるように鮮やかに立ち上る。スペアミントのように清澄で、
ユリの花のように可憐。
苦味が結構しっかりありながら、ボディの厚みはそれほどでもない。だが、それは短所なのではなく、
この軽やかなまとめ方が、このビールの特徴。フラワリーなフレーバーが、口と鼻の間に残る感じが、とても心地よい。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、糖類。
なお、缶には、素材の説明がある。
・赤城山水系天然水100%仕込
・シャンパーニュ地方産大麦麦芽:「うまみとキレのバランスがよい」シャンパーニュ地方産大麦麦芽100%
・ザーツ地方産ファインアロマホップ:「華やかな香り」が特徴のザーツ地方産ファインアロマホップ100%
懸賞品は2種を6本ずつ計12本いただいた。じっくり飲んでいこう。なお、もう1種の赤缶は、後日。
2005年7月1日
No.494 サントリー 天然水特別限定醸造ビール 赤缶「芳醇なうまみとしっかりとしたコク」(非売品)
懸賞当選品の2種目。
泡の立ち方、きめの細かさ、泡もちなどは緑缶と同様。液色はこちらのほうが濃い。
香りに清々しさは感じるものの、華やいだ感じは乏しく、どっしり感がある。
味も、緑缶が外へ外へと開く感じだったのに比べると、こちらは幾分か内向的。その分、苦味に力があり、
芯のきっちりした飲み応え。複雑さ、余韻の長さは、こちらが勝る。
アルコール分6%。原材料:麦芽、ホップ。
素材の説明として、
・赤城山水系天然水100%仕込
・シャンパーニュ地方産&カナダ産大麦麦芽:シャンパーニュ地方産と「しっかりとしたコクがある」カナダ産大麦麦芽
をブレンド
・ザーツ地方産とハラタウ地方産アロマホップ:ザーツ地方産ファインアロマホップと
「上質な苦味」のハラタウ地方産アロマホップをブレンド
と書かれている。複数素材を組み合わせて、複雑さを出しました、といったところか。
同社の通常商品である「ザ・プレミアム・モルツ」(お中元商戦では健闘している)を真ん中に置くと、
より軽やか、華やかでフラワリーな方向へ持っていったのが緑缶で、
より力強く、重厚で味わい深い方向へ持っていったのがこの赤缶という感じがする。
いずれの製品も、今、間違いなく日本を代表するレベルであると、私は思う。特にこの赤缶など、
本場チェコの人たちにも口にして欲しいくらいの出来映えだし、緑缶のほうは、ペールエールなどの華やか軽やかなスタイルが好きな人たちにも
一度試して頂きたいと思う仕上がりである。
これまで幾度となく懸賞に当選してきたけれど、これほど「よかった」と思ったことは、初めてかも知れない。
ぜひ、この2本を一般販売していただけないものかと思う。350ml缶280円くらいでも、私は買うよ。どうでしょう、サントリーさん。
2005年7月4日
No.495 カロリ。サマーオレンジ <限定生産> 2005年収穫 / サントリー
サントリーから明日5日発売の限定生産品。昨年も出ていたが、今年も「2005年収穫」とわざわざ銘打って発売。
まず色だが、ほとんど透明と言ってもよいくらいで、ほんの少しだけ白濁している。香りは、オレンジドロップのように甘酸っぱそうな感じ。
味は、最初にキュンと酸がきて、炭酸との二重奏で実にシャープ。甘い雰囲気なんだけれど、中身があまり詰まっていない感じの味わいで、
オレンジフレーバーは口中にあまり残ってくれない。その代わり、カロリ特有の人工甘味料的甘さがじんわりと。それでも、人工っぽさは、
酸のシャープさのおかげで、極力抑え込まれている。
果汁4%、アルコール分5%。原材料名:甘夏みかん、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸ガス含有。
カロリー50%オフ、糖質80%オフ。「2005年に収穫された愛媛県産甘夏(サマーオレンジ)果汁、そして混じりけのない水(純水)を使用した
カロリー50%オフのチューハイです」との説明あり。
もう昨年のもののことなど忘れてしまったが、昨年の自分のコメントを読むと、みずみずしい風味と、甘味料がうまくマスクされている点を評価しているようだ。
私の感じ方のほうが少し変わったのかもしれないが、内容はほとんど同じなのだろう。
2005年7月5日
No.496 本搾りチューハイ プレミアム 瀬戸内柑橘ブレンド <期間限定> / メルシャン
待ってました! 本日発売の期間限定・本搾りプレミアム。前回の国産柑橘ブレンドに続き、今度は産地を瀬戸内に限定して、
複数の柑橘類を混ぜたチューハイだ。
まず、色は白濁した淡いレモン色。着色していないので、これは果汁そのものの色。
香りは、レモンが目立ち、それにオレンジ類が厚みを加えて、結構甘味がありそうに感じる。こちらも香料ではなく天然の果汁の香りなので、
奥ゆかしいのに芯がある。
そして、香りの印象のまま口に含むと、驚くことになる。甘味はほとんどなく、適度な酸と自然な苦味がキリッと来て、
口中には、甘夏を食べた後のようなヒリヒリ感と苦味が穏やかに残る。前回の国産柑橘ブレンドの果汁28%に比べて、
果汁含有率が低い。その分、更にシャープな味になっている。
果汁16%、アルコール分6%。原材料:夏みかん果汁・レモン果汁・ゆず果汁・だいだい果汁・ウォッカ。糖類・香料・着色料無添加。
瀬戸内産夏みかん・ゆず・だいだい・輸入レモン使用。
どうしたらこんなに絶妙な味わいが作り出せるのか。もう感涙ものである。文句のつけようがない。
ただ、ジュースのように甘いチューハイがお好みの方には、お勧めしない。これは、お子さまお断りの、玄人好みチューハイだから。
間違いなく、今、日本で入手できる缶チューハイの最高峰であると、私は思う。
2005年7月7日
No.497 Cocktail Bar フローズン ピーチブロッサム(ピーチ+白ワイン)/ サントリー
暑いので、冷たいものを。
以前に同じシリーズのマンゴーダイキリを取り上げてから間があいてしまったが、カクテルバー・フローズンの2種目は、
白ワインを使ったカクテルだ。
最初にチューチュー吸って、出てくるまでの間の空気が既に桃の味。実際に液体が口にはいると、たっぷりと甘い。濃縮度がすごい。
味が単調で、飲み続けても薄まりはしない。しかし、アルコールという感じは全然ない。まさにシャーベットだ。
果汁15%、アルコール分4%。原材料名:ピーチ、レモン、カシス、ウオツカ、ワイン、糖類、安定剤
(増粘多糖類、セルロース、乳ペプチド)、酸味料、香料、乳化剤。
やっぱりこれもお子さまテイストだった。元々酒らしさなど求めていないから、それでいいのだけれど。
2005年7月8日
No.498 サントリーブルワリー カナディアンモルト
これも当サイトをいつも見てくださっている常連の方から教えて頂き、買ってきたもの。
先日取り上げたこれに似ているけれど、別物のようです、とメールを頂いたのだ。
イオングループ限定販売(今月5日発売)ということで、仕事先でジャスコに寄ってget。
確かに、先日取り上げた天然水特別限定醸造ビールとパッケージが酷似しているのだが、果たして中身は?
泡は純白で、とても力があり、持続する。香りは、意外にも華やかさはあまりなく、モルトのじんわり感が優勢。
口当たりは丸みがあり、強めの苦味と、ホップの穏やかなミント感がある。口の中で、やさしい甘味が広がり、
芯の厚みを感じる。
インパクトは弱いけれど、まろやかで落ち着いた旨みが特徴。味の系統としては、アサヒ・富士山に近いかなあ。いや、
こっちのほうがだいぶ線が細いかなあ。「リッチ&マイルド」と缶に書かれているのだが。
アルコール分6%。原材料:麦芽、ホップ。カナダ産麦芽100%使用。数量限定販売につき、なくなり次第販売終了とか。
絶対評価としては、決して品質が低いわけではないが、天然水特別限定醸造ビールのはっきりしたキャラクターに比べると、
やや地味な作りになっている。
2005年7月11日
No.499 カクテルパートナー ライチグレープフルーツ / アサヒ
徐々に取り上げているカクテルパートナーだが、今日はライチグレープフルーツ。
きれいなピンク色。最初、やさしいライチの香りがくるが、グラスに鼻を近づけると、グレープフルーツの酸っぱそうな感じが。
まさに名前の通りの香りだ。
味もライチの甘さと、それを抑え込むような柑橘の酸味。アルコールらしさがほとんどなく、ジュースのようにぐいぐい飲める。
果汁3.5%、アルコール分4%。原材料:ライチリキュール、グレープフルーツ果汁、ライチ果汁、糖類、酸味料、
香料、着色料(アントシアニン、ベニバナ)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)。
2005年7月12日
No.500 Cocktail Bar フローズン ウオツカストロベリー / サントリー
これまでマンゴーダイキリ、ピーチブロッサムと取り上げてきたカクテルバー・フローズンだが、
これが最後の1つ。
常温で少し溶かして、吸い上げた液体は、とっても濃い。かき氷「いちごミルク」の一番濃いところをほおばったみたいだ。
甘いし、結構アルコールも感じる。いちごというより、チェリーっぽい感じもする。
このシリーズの特徴だが、飲み進めても、まるで味は変わらない。いつまでも濃く、甘い味わいが続く。かき氷やシャーベットよりも、
アイスクリームに近い味わいだと言える。
アルコール分4%、果肉4.8%。原材料:ストロベリー、ウオツカ、乳製品、植物油脂、卵黄、糖類、香料、
安定剤(増粘多糖類、セルロース)、乳化剤、酸味料。
原材料名の中にある「乳製品」が何なのか不明だが、「卵黄」と合わせて、このクリーミーな味を作っているのだろう。