スポーツをする時、大切な事の一つに、肩を上げない
と言うのが有ります。
社交ダンスに於いても、肩が上がってしまうと、
ボディとショルダーが別々に動いてしまって、
非常にバランスが取り辛くなります。
日本人の体型は、西洋人に比べて、肩の位置と頭が
前方に出ている事が多く、その為、常に背中の筋肉が
緊張し、首回りの柔軟性が失われがちです。
その為、肩こりが一番多い民族とも言われ、欧米人には
肩こりと言う感覚が殆ど無いと言われます。
社交ダンスを踊る時、肩が前方に外れていると、
ホールドを取った途端、型が上がります。
その為、多くの踊り手が、肩と頭を後方に引く事で
上半身の形を作ろうとします。
このため、社交ダンスを踊る多くの日本人が、後方に反った、
御互いにつかみ合ったホールドを作りがちです。
大切な事は、両肩は、立った時点で、背中側のバランスに有り、
リラックスして、背中の筋肉と、脊椎のバランスで支えられ
ホールドを取った時も、その肩の位置で腕の高さが決まります。
女子の中には、両肩をホールドと共に上方に上げ、男子の
ホールドに合わせようとしている人がいて、力を入れて
固定していなければ、形が保てなくなっています。
特に回転系のステップになると、肩が上がると最悪で
肩とボディのずれが、回転軸をブラし、スムーズに回れなく
なってしまいます。
スタンダードダンスやラテンアメリカンダンスに於いて
回転が苦手だと言う人は、肩の位置がずれていて
上体に強い力が掛かっています。
クラッシクバレーの方々で、肩が上がっている人はいません。
何故なら、彼女たちは、肩をしっかりと後方に下して
回転軸がぶれない様に踊っているからです。
その為、次第に長い首と、なで肩が出来上がっているのです。
社交ダンスに於いて、肩の位置は頭の位置と共に重要です。