BL小説 『オールトの雲』 (一穂ミチ) でも読んで、しっとりすればイイじゃない。 | BLに全然まったくまみれてはいない日々について。

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~BL、BL、BL、ただそれだけ~・・・だったのはもう遠いむかし☆

オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫)/一穂 ミチ
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ワタシの生まれて初めてのバレンタインの思い出はというと

小学生の時に、大好きだったクラスメイトの男の子に

「明日、チョコちょうだい!」 と言われて、ちょお嬉しくなって

喜び勇んでチョコレイトを買って、翌日の朝、下駄箱の前で渡したら


「なんだ。 ただの板チョコかよ。」


って、がっかりされて、その言葉に酷く傷ついたんだったって

いままさに、夏が始まろうとしているこの5月に思い出したんでした。

こんにちわ☆ニコです。



昔のワタシは幼くて、んなデリカシーのないコトを言う男の子を好きになったもんでした。


いまじゃあ、到底考えられねえよ!


ワタシが男性に求めるのはただ一つ。

優しさのみです。


その “優しさ” ってのが、とっても一番難しいってのは

誰でも知っている、大きな問題なんですけども。 ね。



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『オールトの雲』 一穂ミチ/イラスト:木下けい子 *ニコ評価 : ★★★★☆
                 
                  



《内容紹介。》


お姫様のような母親と一緒に太陽(受け)の前に現れた小さな王様―それが、流星(攻め)だった。

外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。

そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。

けれど、部活の合宿先で偶然会った流星(攻め)は、太陽(受け)が知らない顔をしていて…。

闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。

その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。




《感想。》

コチラの作品。

前作 『雪よ林檎の香のごとく』 に引き続いて、とても良かったです。


まあ、ソコで真っ当な感想を書いたらばウチの持ち味ってのが出せないので

っていうか、真っ当な感想なんて書けるわきゃないので

まったく見当違いかもしれない “感想” をつれづれと、羅列してみる。




・なんといっても! 木下けい子さんのイラストが秀逸でした~ハート

って、小説の感想をいきなり挿絵のハナシから始めるワタシのデリカシーのなさが

本当に愛しい、、、。 くっすん汗


・とても丁寧な描写で心情が綴られていて

とてもキュンキュンするのですがあ、いかんせん!

描写しすぎな気がするのです。


なんつうか。

登場人物の心情が全部書かれているっていうか。


アノ時もコノ時もソノ時の感情も、全部読めば書いてあるので

想像の余地がなさ過ぎるのが、とても残念な気がしました。


やはり小説ってのは、読み手によって解釈が変わってしまう余地を

残しておく必要があると、ワタシは思うんです。

が、どおでしょうか?


ココまで丹念に丁寧に全部描写されてしまうと

いつ読んでも同じ心象を受ける可能性があると思います。


余地を残しておく事によって、読んだ季節や時間、年齢によって

その時々に感じる事が変わってくる、変化する可能性が出ると思うのですがね。

それが小説の醍醐味のひとつなんではないかと。


まあ、んなコトいうのも、コチラが優れているからコソ

辛口になっちまうワケなんですがね!




んでもって、ハワイですよ!


2つ目のおハナシ 『真夜中の虹』 の舞台は、ハワイです。

言うなれば、ワイハーです。


何度も言うようでかたじけないんですが、ワタシ、ちょお狭い萌えポイントをお持ちです。


ファンタジーダメ、時代物ダメ、外国人ダメ、年下攻めもあんまり

高校生もあんまり、芸能界モノやバンドモノもダメ。


ダメダメです。

ダメばっかです。


言うなれば、 “現代の日本のサラリーマン” 以外の設定は

ほとんどダメです。

ですので。

当然のように、外国が舞台のおハナシもダメなんです。


も、萌えづらい、、、。


自分自身はアホみたいに外国を旅してきたってのに

外国が舞台のおハナシは、どうにもこうにも親近感が感じられなくて

萌えるのに、苦労する。


まあ、残念なコトに想像力が欠如してるんでしょうよ。



んでもって、ハワイです。

ワタシ、ハワイ、大好き~v


ハワイが舞台の名作といえば、村上春樹さんの 『ダンス・ダンス・ダンス』 ですが

ありゃあ、すげえ作品です!

文章からハワイの空気が漂ってくる、ものすげえ作品です!


字でさ。

空気感を書けるのって、すごいコトですよね?

当然のように、ワタシには出来ません。

出来るワケがねえ。


んでもって、一穂さんのハワイですが

これまたすげえハワイ感が滲み出ていました!

すごく、ハワイでした!
ブラボー!!


当然のように、無茶苦茶ハワイに行きたくなりました~ヤシの木



・1つ目のおハナシはとても哀しい予感をかもし出している文章でした。


両想いの幼馴染の男の子達の日常が綴られているだけなのに

哀しい予感がただよっている。


未来を暗示させるような直接的な文章なんかいっこもないのに

なにかこの先、この2人には、切ない出来事が待っているのではないかと

予感させる。


これもまた空気感ですね。

一穂さんは、空気を書ける作家さんだと思います。



ハナシは全然変わりますが、初めて 『となりのトトロ』 を観た時に

ワタシは絶対にサツキちゃんとメイちゃんのお母さんは死ぬんだと思ったんです。

そおいう “哀しい予感” をあの映画から感じ取ったワケなんですがあ


所詮、ワタシが感じる “哀しい予感” なんて、そんなもんなんですよ、、、。 ふっ。



、、、おっかしだなぁ。




そして、エチですよ!

前作同様、精神的な繋がりを強調したエロスでした!!


一穂さんのエロス、とっても好きです!


一穂さんのエロスってのは、新しい一つのジャンルになるんじゃあないのかしら?

だあなんて、BL小説読書歴5ヶ月のぴよっこなワタシが、なんの根拠もなく言ってみる。


崎谷はるひさんの、エロのためのエロであるとか!


木原音瀬さんの、詳しい描写は無いものの

どの攻め様も確実に絶倫なエロとか!!


英田サキさんの、受けも攻めも男なあまり

わかりやすい恥じらいが欠如していて

ヤってるワリに、したたらないエロスであるとか!!!


ヤマシタトモコさんの、卑猥な単語は山ほど出てくるものの

よくよく考えてみると、エロ描写が驚くほど少ないエロとか!!!!



んな感じで、“コノ作家さんと言えば、こんなエロス!” みたいに

一穂さんといえば、“精神的繋がりを強調したエロス” って

ジャンルが確立できるような気がしている初夏の宵ですが

みなさまはいかがお過ごしでしょうか?



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新書館のサイトで、この作品の書き下ろし番外編が読めるので

是非そちらも読んでみたらいかがでしょうか?


期間限定で、来年の2月までの掲載らしいですよ。




んでもって、ソチラの内容がバレンタインネタだったので

冒頭の前置きになったんでした☆





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つうか。 板チョコのナニがダメだってんだよ!? オイ。