🍛レトルトカレーおすすめ25選🍛【2023年】累計1000食以上食べた研究家が定番✨高級ラインまで紹介

「たまにはプチぜいたくな高級レトルトカレーを食べてみたい」
「コスパのいい、おすすめのレトルトカレーが知りたい」

手軽でおいしいレトルトカレー。 最近は定番商品だけでなく、インドカレーやタイカレーなどエスニックなものや具材やスパイスにこだわった高級カレーなど、種類が豊富。カレー専門店で食べるレベルの味に進化しています。

この記事では、これまでに1000食以上のレトルトカレーを食べてきたという、レトルトカレー研究家の目取眞興明さんにレトルトカレーの基礎知識やトレンドを教えていただきました。レトルトカレー研究家のおすすめレトルトカレー25選も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まずは、商品を手に取る前に知っておきたい、意外と知らないレトルトカレーの種類やトレンドなどについて見ていきましょう。

知っておくとレトルトカレー選びが楽しくなる基礎知識を聞いた

レトルトカレーの種類は大きく4つに分けられる

レトルトカレーの種類は非常に多く、味も個性もさまざまです。定番のジャパニーズカレーだけではなく、ブイヨンを使った欧風カレー、最近ではスパイシーなインドカレーやタイカレーなど、本場の味に近い本格的なレトルトカレーも増えています。

味の傾向で、レトルトカレーは大きく4つに分類できます。好みの味を選ぶときには、この4つを頭に入れておくと選びやすくなります。

ジャパニーズカレー	いわゆる「日本のカレー」。家でルーを使って作るカレーに近いあっさりとした味わい。定番商品も多い。スープカレーやドライカレーも日本のカレーに分類される。
欧風カレー	ヨーロッパではなく、実は日本生まれのカレー。西洋料理で使うブラウンソースをベースに、ブイヨンやバターを使いマイルドな味わいに仕上げるのが特徴。レストランや喫茶店で食べるカレーに近い。
インド風カレー	カレー発祥の地といわれる、インド風のカレー。北インドのバターを使ったこってりした味わいのカレーや、南インドのさらっとしたスパイシーな味わいのカレーなど、地域によって味の個性がある。
エスニック風カレー	インド以外の国のカレー。タイやマレーシアなどおもにアジアのカレーで、国によって異なるスパイスや薬味の使い方によって、味わいにかなり個性がある。グリーンカレーなどは定番になってきている。

このほか、どのジャンルにも属さず日本で独自に進化している「スパイスカレー」も、ここ数年で急速に人気が高まっています。

食品表示や製造元に注目すれば、好みの味が見つけやすい

食べたレトルトカレーのパッケージはとっておくという目取眞さん

レトルトカレーを選ぶ際は食品表示に注目。食品表示には原材料の項目があり、一番多く入っているものは一番最初に書いてあります。

ポイントはサブの食材。メインになっている肉などの次に書いてあることが多い食材です。例えばタマネギだったらまろやかな甘味がある、トマトだったら酸味がありさっぱりとしているなど、味の目安になります。また、自分で作るときに入れている食材が入っているものを選ぶことも、味を大きく外さないためのポイントです。

さらに、食品表示には製造元のメーカーが記載されています。2020年4月に食品表示法の改正が行われたことにより、製造所の記載が義務化されました。メーカーごとに得意分野があったり、味の個性があったりするため、メーカーに注目して選ぶと好みの味に出合いやすくなります。

にしき食品	素材を生かした多彩な味が特徴。自社ブランド「NISHIKIYA KITCHEN」のほか、他社ブランドの製造も多く手がける。
ヤマモリ	タイカレーの種類が豊富。タイにも工場があり、本場の味そのままが食べられる。
36チャンバーズ・オブ・スパイス	エスニックなカレーが得意。スパイスの風味そのままのレトルトカレーが味わえる。辛口の商品も多数。
ベル食品	​​業務用のカレーを作り続けている。飲食店でも使われる高い品質が特徴で、シェフとのコラボ商品も多い。
宮島醤油	​​​​​​​​各種調味料、加工食品、冷凍食品を作る多様な設備をもっているため、高い技術力で素材の味わいを引き出している。

ご当地カレーやコラボカレーが増えている！

地方に旅行へ行くと、必ずといっていいほど見かけるのが「ご当地カレー」。その地域の食材を使用していたり、その地域の伝統料理をアレンジしていたり、名物や名所をイメージして視覚的に表現していたりと、ご当地PRの役割を担っています。

地域のブランド和牛やフルーツなど、具材にこだわりがあると価格が高いものもあり、おみやげ需要だけでなくプチぜいたく品としても人気が高まっています。

「オホーツク流氷カリー」は、ブルーのルーで北海道・オホーツクの海を表現したご当地カレー

具材にこだわりがあるといえば、レストランや料理人とコラボした「コラボカレー」にも注目です。

レトルト技術の向上により、行列のできる店や予約が取れない店、地方にあってなかなか行けない店のカレーの味の再現度も高くなり、家で味わえるようになりました。コロナ禍で内食が主流になったこともあり、少しぜいたくがしたいときのごちそうカレーとして買う人が増えたようです。

2022年のレトルトカレーの3大トレンド

定番商品のレトルトカレーにも、トレンドがある

2020年頃から、コロナの影響もあり家で食事をする人が増え、レトルトカレーもより家でおいしく、本格的な味が楽しめる形のものが好まれるようになっています。目取眞さんが考える、2022年のトレンドは3つ。

おうちカレー需要が高まるにつれて、より自分好みにアレンジできるレトルトカレーが注目されてきました。最近は大手メーカーが発売している、具なしのレトルトカレーが売れて話題になったほど。レトルトカレーがカレールーの市場規模を上回るようになった現在では、1から作るよりも、好きな肉や野菜など好きな具材のちょい足しを充実させる方が、確実においしいカレーが食べられるのかもしれません。

そういった流れもあってか、おうちでプチぜいたくができる高級レトルトカレーも人気です。ファーストクラスの機内食で出されるカレーや、一流ホテルのダイニングのカレーは、ギフトにしても喜ばれますよね。肉や野菜が丸ごと入っていたり、ブランド牛肉などの高級な素材が入っていたりと具材たっぷりのカレーも増え、1000円以上するものも珍しくなくなってきました。5000円以上する超高級品も登場しはじめています。

また、意外にも増えてきているのが激辛レトルトカレー。中国料理や韓国料理など他ジャンルでの激辛ブームや、2019年頃から始まったスパイスカレーブームもあってか、定番商品のバリエーションに激辛が加わることが増えています。これは、レトルト技術の向上により、唐辛子の辛さやスパイスの風味が味わえるようになったことも背景にあるようです。

レトルトカレー研究家の目取眞興明さんに、定番のジャパニーズカレー以外の欧風カレー、インド風カレー、エスニック風カレー、ご当地カレー、コラボカレーの5つのジャンル別におすすめを紹介してもらいました。

ジャンルごとの味わい早見表もあわせて、レトルトカレーを買うときの参考にしてみてください。

レトルトカレーの商品数は膨大！　日々、新商品が登場している

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• おすすめレトルト欧風カレー5選
• おすすめレトルトインド風カレー5選
• おすすめレトルトエスニック風カレー5選
• おすすめレトルト日本のご当地カレー5選
• おすすめコラボレトルトカレー5選

おすすめレトルト欧風カレー5選

レトルトカレーの中でも、商品の種類が特に豊富な欧風カレー。マイルドな味わいが多く、幅広い年齢層で食べやすいのが魅力です。その中から、特に味のクオリティに注目して厳選しています。

東京・神保町にある欧風カレーの専門店「ガヴィアル」の味を再現したレトルトカレー。じっくりとソテーしたタマネギのうま味をきかせたルーに、28種類の香辛料をブレンドした奥行きのある味わい。欧風カレーのもつコクととろみに、独自の風味が加わっています。

欧風カレーの甘さだけでなく、しっかりスパイスの風味もあるので、ご飯にもパンにも合います。お店で食べるカレーにかぎりなく近い味が、レトルト食品を多数手がけるエム・シーシー食品ならではの技術の高さを物語る商品です。

レトルトの域を超えるために、開発に2年もの歳月を費やしたというレトルトカレー。ステーキで有名な「ふらんす亭」の30年以上愛され続けるカレーは、創業初期、創業者自らが厨房に立ち、仕込みに5日間もかけて寸胴鍋でカレーを作っていたそうです。

そのカレーを、多くの人に食べてもらいたいと開発されたのがこのレトルトカレーです。コクのあるなめらかなソースにスパイスの刺激が調和した、上品な味わい。牛肉とタマネギのうま味もぎゅっと凝縮された奥行きのあるカレーは、繰り返し食べたくなる、クセになるとリピーターも多い商品です。

「カレーマルシェ」は、レトルトカレーを多く発売しているハウス食品の中でも、30年以上のロングセラー。少しずつ改良を重ね、以前よりも牛肉はジューシーに、マッシュルームはうま味と食感が楽しめるようになっています。また、同シリーズの甘口や辛口と比べて、ブイヨンや生クリームの味わいが生きたまろやかなルーが特徴です。

幅広い年代で受け入れられやすい、辛味が強くなく適度に濃厚な味わいは、家族のために常備しておくのにもぴったり。箱に入れたまま電子レンジで温めることができる手軽さも、うれしいポイントです。

牛肉とタマネギのうま味がしっかりきいた、王道の欧風カレー。とろけるような牛肉と炒めタマネギの味わいにバターのコクが相まって、上品でありながらコクのある味わいに仕上がっています。フルーツや野菜の風味もあり、欧風カレーの真髄が垣間見える商品です。

大きめの牛肉がしっかり入っていますが、口に入れるとほろほろとした柔らかな食感。リンゴの成分を使って、牛肉を柔らかく食べられるようにしてあるそうです。これぞ欧風ビーフカレー、という味わいが手軽に楽しめます。

さらっとした欧風カレーが好みの人におすすめしたいのがカシミールカレー。カシミールカレーは、東京上野の老舗カレー店が考案したといわれている日本生まれのカレー。とろみがないさらさらとしたルーで、辛味もしっかりあるのが特徴です。ちなみに、インドのカシミール地方にはこのタイプのカレーは存在していないそうです。

こちらの商品は、カレーも評判のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の定番。見た目に高級感を感じる黒みがかった色のルーと、スパイスの複雑な香りが食べる前から食欲をそそります。ごろごろ入った牛肉のうま味とコク、多様なスパイスが調和したさらりとしたカレーです。

おすすめレトルトインド風カレー5選

カレー発祥の地といわれるインド風のカレーは、スパイスが特徴。辛い商品も多くありますが、その中でも比較的マイルドで、スパイスの個性が際立つものを選びました。

「パラックパニール」は、北インドでよく食べられているカレーの一つです。「パラック」はホウレン草、「パニール」はカッテージチーズを指します。ホウレン草が豊富に入っているため、見た目は緑色をしています。パニールはインドでよく食べられており、さっぱりとした味わいに、ふんわりとした弾力が特徴のチーズです。

たっぷりのホウレン草が生み出すうま味をベースに、あっさりしたチーズで仕上げたカレーは、日本人にも親しみやすい味。スパイスというより、ニンニクやトマトのうま味がきいています。ジャスミンライスと合わせるのもおすすめの食べ方です。

インド西部・ゴア州の名物カレー「ポークビンダルー」。長くポルトガル領だったゴアで独自に進化した、インドの他の地域とは一風変わったカレーです。インドはヒンドゥー教の人が多いため豚肉を食べることがあまりありませんが、ポークビンダルーのメインになる具材は、酢でマリネした豚肉です。

味わいの特徴は、酢とスパイスによる酸味と辛さです。この商品は、酢でマリネした豚肉から出るグレイビー（肉汁）が、味わいに深い甘味を加えています。大葉、紫タマネギ、ピンクペッパー（粒）、さらにブラックペッパーを多めにトッピングすると、よりおいしく食べられます。

ジンジャーと粗びき黒こしょうで仕上げたスパイシーなチキンカレーです。ジンジャーと黒こしょうが、チキンの存在を引き立てています。本格的な味わいでありながら、一般的なレトルトカレーと比べて脂質が少なく、カロリーも控えめなのであっさりと食べられるのが特徴。一方で、しっかりとした辛さもあり、スパイス由来のひりひりとする辛さが後をひきます。

レトルトカレーには珍しく、透明なレトルトパウチ（遮光性のある袋状の容器）を採用。中袋だけ取り出して、そのまま電子レンジで調理できるので便利です。

スパイスが鮮烈なチキンカレーと、豆と大根のダルマサラが同時に楽しめる商品。「ダルマサラ」とは豆がメインの具材となったカレーで、ベジタリアンが多いインドでは定番。「ダル」は豆、「マサラ」はミックススパイスのことを指します。豆の優しい風味や食感が味わえると、近年、人気が高まっているインドカレーです。

こちらのダルマサラは、豆と同時に大根のうま味も味わえるタイプ。スパイスのきいたチキンカレーと一緒に食べると、チキンカレーのスパイスがまろやかに感じられて、一層おいしく食べられます。

ANAのファーストクラスで提供されている、こだわりのカレーです。徳島県のブランド鶏「阿波尾鶏」を使用し、オニオン、唐辛子、しょうが、ガーリックを甘味とうま味が出るまで長時間じっくりソテーし、カレー粉やはちみつなどを加え、バターを溶かして仕上げています。

コクのあるうま味と適度な弾力をもった阿波尾鶏は、高級感のある味わい。バターを使っているため、コクがありつつもスパイスの刺激は抑えられています。 丸ごと入ったマッシュルームも食べ応えがあり、しっかりと食感が楽しめます。

おすすめレトルトエスニック風カレー5選

味わいに個性があるエスニック風カレーは、商品によってかなり違いが出てきます。バリエーション豊かになるように、それぞれの個性がわかりやすいものを選びました。

東京・吉祥寺生まれのミャンマー料理研究家・保芦ヒロスケさんが3年の歳月をかけて完成させたという「チェッターヒン」は、本格的なミャンマー式チキンカレーです。「チェッター」は鶏肉、「ヒン」はカレー味のおかずを意味しています。 ミャンマーに住むたくさんの部族の中から、ビルマ族のカレーをベースに作られた、こだわりの辛口カレーです。あるテレビ番組では、カレー有識者が選ぶレトルトカレーランキング全国第1位として取り上げられました。

化学調味料や保存料は使っておらず、国産鶏の手羽元が2本も入っていて、満足感のある食べ応え。ヨーグルトを入れると、辛さがマイルドになります。固めのゆで卵とパクチーをトッピングすると、よりおいしく食べられます。

ドライカレーとチキンカレーがあいがけで楽しめる、お得な商品です。牛挽肉と玉ねぎのうま味が凝縮されたドライカレーと、長時間焙煎して引き出したスパイスの芳ばしい香りが特徴のチキンカレーが一緒に入っています。どちらも老舗喫茶店「ハイチ」の看板メニューです。

「ハイチ」はその名のとおり、南米のカリブ海に面した国、ハイチを意識したメニューを提供していることで知られています。ただ、本国では「カレー」と呼ばれる料理はほぼ食べないともいわれます。現地の料理にインスパイアされ、日本で生まれたドライカレー、というところでしょうか。実際、このドライカレーのようなひき肉を味付けした料理は家庭でよく食べられているそうです。

東京・荻窪のマレーシア料理店「馬来風光美食」のオーナーシェフ監修の「ルンダン」。ルンダンは、インドネシア発祥の、牛肉を数種の香辛料や香味野菜、ハーブ、ココナッツミルクを使ってじっくりと煮込んだ郷土料理です。濃厚な味わいは、ご飯との相性が抜群で、現地でもご飯のお供として食べられています。

マレーシアやインドネシアで食べられているルンダンは、両国にイスラム教徒が多いことから、鶏肉を使うレシピで広く作られています。この商品も、ボリュームのある鳥手羽元を使い、スパイス、ハーブ、ココナッツファイン（ココナッツの果肉を細かく削ったもの）がたっぷり入っています。風味豊かで、まろやかなコクがある一品です。

本場の味に近い、本格的なタイカレーに定評のあるヤマモリのタイカレー。ハーブとスパイスの香りにココナッツミルクがきいた、これぞタイカレーという味わいに仕上がっています。揚げたタマネギ、ごろっと大きな鶏肉とジャガイモが入っていて、食べ応えもしっかりあります。

タイ三大カレーの一つといわれるイエローカレーは、他の2つよりもコクがあり、ココナッツミルクたっぷりのまろやかな味わいが特徴です。黄色はスパイスのターメリックによるもので、この商品にもカレーパウダーの一部として含まれています。本場の雰囲気をより一層高めてくれる、ナンプラーの香りも特徴です。

珍しい缶詰タイプのグリーンカレー。本場タイの工場で作られており、ココナッツミルク、レモングラスやこぶみかんの皮など、ハーブ類もふんだんに使われています。味の決め手はナンプラー。魚のうま味がタイカレーのよさを際立たせています。

加熱せずに食べられるので、暑い時期にピッタリ。また、少なめのサイズなので、茶碗に盛った温かいご飯にそのままかけても大丈夫です。タイカレー好きなら、非常食としても常備しておきたいですね。

おすすめレトルト日本のご当地カレー5選

日本各地の特産や名物を取り入れたご当地カレーは、おみやげとしても人気の商品。その地域の食文化も反映され、具材も味も個性的なレトルトカレーが目立ちます。中でも、具材のインパクトより味にこだわっているものを選びました。

高知県では、酸味の強いみかん類を伝統的にお酢のように使っています。酢みかんの仲間である爽やかな「四万十ぶしゅかん」を、タイのグリーンカレーに使うライムのように使用したグリーンカレーです。メインの具材には、高知県のブランド地鶏「土佐はちきん地鶏」を使用しています。

辛口のため、味わいはグリーンカレーらしくスパイシーですが、そこへぶしゅかんの酸味が絶妙に溶け合い、辛さをまろやかにしています。土佐はちきん地鶏のジューシーでコクのあるうま味も、ぶしゅかんのきいたグリーンカレーにマッチしています。

北海道名物のカレーといえばスープカレー。数ある札幌のスープカレーの名店の中でも、「路地裏カリィ侍.」は、日本各地に進出しているほどの人気店です。こちらのスープカレーは『野菜を食べるスープカレー』がコンセプトです。

スープのベースにカツオ、昆布をきかせた優しいスープ。オリジナルのスパイスの風味と混ざり合い、穏やかで食べやすい味わいのスープカレーです。野菜と相性のいいスープカレーは、ふだん野菜が足りていないと感じる人にもおすすめ。自分で好みの野菜をトッピングすれば、野菜がたくさん食べられます。チーズや納豆をトッピングして、タンパク質をとるのもおすすめです。

山梨県産のブドウをオリジナルのスパイスで漬け込み、ごろごろと大胆に具材として使用しているカレー。フルーティでありながら、スパイシーなカレーに仕上がっています。皮付きで食感も残ったまま入っているブドウは、さすがブドウ園のブドウ。ジューシーでインパクト大です。

トマトの酸味もきいたサラっとしたルーは、はじめこそ甘味もあってまろやかな口当たりですが、後からスパイスの刺激がきいてきます。辛味、甘味、酸味のバランスがよく、ご飯にも合う味わいです。

北海道のソウルフードメーカーと呼ばれ、さまざまな道民向けの商品を作り続けているベル食品のレトルトカレー。北海道・十勝産の生乳を使用したひとくちモッツァレラチーズがぜいたくに入っています。モッツァレラチーズの風味に炒めタマネギとバターが合わさり、コクとうま味のある濃厚なカレーになっています。

肉は鶏ひき肉が使われており、モッツァレラチーズを引き立てる存在です。温めるとチーズとルーの一体感が増し、コクや風味が一段とアップするぜいたくなカレーです。

青森県・三沢市の食材や特徴を生かした新たな商品を開発し、観光情報をPRするべく生まれた商品。「パイカ」とは、軟骨付きの豚バラ肉のことで、豚1頭から500g〜1kgほどしか取れない希少部位です。そのパイカがカレーに対して約半分の量入っているというから驚きです。

パイカには軟骨があるため、コリッとした食感を楽しむこともできますが、じっくり煮込むとトロリとした食感になります。この商品のパイカは、大きな塊でありながらスプーンで切れるほど柔らかく、プルプルとした軟骨の食感が楽しめます。アメリカ軍の基地がある街らしい、アメリカンでおしゃれなパッケージにも注目です。

おすすめコラボレトルトカレー5選

有名レストランや老舗ホテルなどとコラボしたレトルトカレーも人気を集めています。高級な具材がごろっと入ったものやこだわりの製法のものなど、少しリッチな気分を味わえるものを選びました。

埼玉・西所沢のカレーと自家焙煎珈琲の店「negombo33（ネゴンボ33）」は、カレー好きが集まる人気店です。そこの看板メニューが「ラムキーマカレー」。新鮮な粗びきラム肉をスパイスと赤ワインで煮込んだキーマカレーを求め、全国から客が訪れます。

ラム100％の粗びき肉の食感と、スパイスカレーの老舗ならではの絶妙なスパイスの風味は、ご飯に合う味わいになっています。別で添えられた小袋の花椒（ホアジャオ）を振りかけると、オリエンタルな香りが加わり、羊肉とのハーモニーにさらに鮮烈な印象を残します。

北海道・札幌のスパイスカレーの人気店「黒岩咖哩飯店」のスパイシーなおいしさを再現。試行錯誤を繰り返し、約2年をかけて完成したそうです。チキンレッグが丸ごと入って食べ応えのある、本格的なスパイスカレー。使っているスパイスは、なんと21種類！ 食べ終わる頃には汗をかくほど、スパイスの風味が存分に楽しめる味わいです。

さらに別添えのスパイスを食べる直前に入れることで、よりスパイスの風味が引き立ちます。ワイルドな味わいは、キャンプやBBQなど屋外でカレーを楽しむときにもぴったりです。

東京・吉祥寺の人気カレー店「ピワン」が監修したレトルトカレー。50種類以上ある日替わりカレーにファンが多く、その中でも特に人気の「ど海老カレー」をレトルトで再現しています。ココナッツミルクのコクとトマトの酸味、そこへスパイスの香りが加わり、濃厚なエビのうま味がバランスよく引き出されています。

濃厚な味に仕上がっているので、少し硬めに炊いたお米とベストマッチ。具材にエビ団子が入っているのも特徴。パクチー、ゆでタケノコ、揚げナスを添えて、具沢山で食べるのもおすすめです。魚介と相性のいいターメリックを足すと、さらにエビの風味がよくなります。

神奈川県・湘南でいつも長い行列ができている人気のカレー店「珊瑚礁」。その看板メニュー、ドライカレーを再現したレトルトカレーです。生クリームと牛ひき肉の芳醇なコクが生きているドライカレーは、濃厚でありながらピリッとした辛さもあるので、ご飯が進む味に仕上がっています。

エスビー食品の「噂の名店」シリーズでは、さまざまな名店とのコラボ商品がありますが、注目はそのパッケージ。裏側に、店の地図や住所、短い解説が添えてあります。パッケージを見て、実際に店に出かける計画をするのも楽しそうですね。

山梨県・清里村にあるリゾートエリア萌木の村。その中にあるのがカレーとクラフトビールが味わえるレストラン「ROCK」です。創業から50年以上、変わらぬ味を守り続け、これまでに350万食を超えるカレーを提供してきました。

そんなROCKのカレーは、しっかりと煮込まれてタマネギなどの野菜、ビーフのうま味が全て一体となって熟成された濃厚な仕上がり。秘伝のスパイスだけでなく、隠し味にはイチゴジャムも入っているそうです。たくさんの味が溶け込んだもったりとした豊かな味わいが、レトルトカレーでそのまま楽しめます。

レトルトカレー研究家の目取眞興明さんに、レトルトカレーの気になる疑問について答えていただきました。

食べるだけでなく開発にも携わり、レトルトカレーの制作過程にも詳しい

Q. レトルトカレーの定義は？

A. レトルトカレーとは、調理済みのカレーを気密性・遮光性のある容器で密封し、高温・高圧で加熱加圧殺菌した食品のことです。

レトルト食品の「レトルト」はもともとオランダ語が語源で、加熱加圧殺菌をする釜のことを指します。現在では、加熱加圧殺菌をすることそのものを「レトルトする」ということもあります。

この、加熱加圧殺菌が名前のとおりレトルト食品のもっとも重要な部分。食品衛生法で定められた「中心温度120℃4分相当以上」の加熱処理を行い、食中毒を起こすボツリヌス菌などが殺菌されています。

簡単にまとめると、日本では下記の3点を満たしているものがレトルト食品です。

レトルトカレーの主流は遮光性の高いアルミ箔（はく）パウチ。中が見える透明パウチもある

Q. ダイエットや健康を気にしているときにおすすめの食べ方は？

A. 糖質を気にしている方なら、まずはライスを千切りのキャベツやカリフラワーなどに変えるのが手軽です。タンパク質をもっととりたいなら、ライスを豆腐に変えるのもいいですよ。

レトルトカレー自体も、1食100kcalほどにカロリーが抑えてあるものや、減塩してあるもの、低糖質のものなど健康志向のものを選んでみてください。味が物足りないな、と感じたら、少しウスターソースやしょうゆなどの調味料を足すと食べやすくなります。

Q. どのくらいの期間保存できる？保存方法は？

A. レトルトカレーは基本的に常温保存でき、賞味期限も1〜2年程度と長めです。非常食向けに、賞味期限が5年くらいのものもあります。

湯煎した後、たまたま食べられなかったとしても、パウチの袋を開けていなければ加熱も2回目まではそれほど味が変わりません。3回以上加熱すると味がかなり落ちてしまいます。開けてしまったら自分で作ったカレーと同じなので、冷蔵や冷凍で保存しましょう。ただ、開封後はすぐ食べた方がおいしく食べられます。

加熱しなくても食べられるレトルトカレーは、非常食にぴったり

Q. コスパを重視したい！どこで買うのがおすすめ？

A. 少量であれば、スーパーの多くで出しているPB（プライベートブランド）商品のコスパが高いです。1食当たり100円前後と安く、製造そのものは自社でもレトルトカレーを出している、老舗の食品メーカーなどで行われているので、品質もよくおすすめです。

箱単位のまとめ買いをするような場合は、ネットで安いところを探すのがよいでしょう。

Q.辛いのが苦手。うっかり辛いレトルトカレーを開けてしまったら？

A. 辛すぎるときには、一緒にヨーグルトを食べると辛さが緩和されます。そのままレトルトカレーに混ぜてしまってもよいでしょう。

また、熱いまま食べるよりも少し冷まして食べた方が辛さの刺激が和らぎます。

レトルトカレーが辛かったときは、ヨーグルトも一緒に食べると辛さが和らぐ

Q.電子レンジと湯煎、どちらで温める方がおいしいの？

A. 電子レンジと湯煎なら、湯煎で温める方が作り手のイメージする味に近くなります。湯煎だとパウチの中でカレーに対流が起こるため、カレーの中の油脂が混ざってなじみ、まんべんなく加熱されます。電子レンジだとどうしても温度ムラができてしまうため、途中で混ぜたりした方がいいです。

パッケージに書いてある温め方をすればもちろんおいしく食べられますが、電子レンジ調理専用商品でなければ、おすすめは湯煎です。

湯煎で温める場合は、取り出すときに火傷しないよう注意

Q.ちょい足しにおすすめの食材は？

A. そのまま振りかけるだけでいいスパイスがおすすめ。レトルトカレーにそのままかけるだけで、スパイスの香りが弱くなりがちなレトルトカレーをグッとおいしくしてくれます。おすすめスパイスは次の4つ。どれもスーパーのスパイスコーナーなどで買えるので、買い足すだけでバリエーション豊かになるのもうれしいポイント。

チリパウダー	辛さを足したいときに。かければかけるほど辛くなる。
クミン	カレー粉にも入っている定番のスパイス。カレーらしい香りをプラス。
マスタードシード	こしょうのような風味がある。プチプチとした食感もアクセントに。
カルダモン	しょうがのような風味がある。爽やかな香りとほのかな苦味をプラス。

写真左から、チリパウダー、クミン、マスタードシード、カルダモン（ホール）

Q. レトルトカレーがもっと楽しめる、おすすめの買い方はある？

A. 商品の個性が表れているパッケージにも注目してみてください。おいしそうなカレーの写真を使ったもの、おしゃれなデザインのもの、使ってある食材が描かれているものなど、興味を引かれるパッケージのレトルトカレーをジャケ買いすると、意外な味と出合えるかもしれません。

内食や孤食が増えていることで、ますます需要が高まっているレトルトカレー。なんといっても、レトルトカレーの魅力はその手軽さ。そのままでも食べられる、非常食にも向いているとあれば、自宅にストックしておくにも最適な食品です。

選択肢が多いレトルトカレーを選ぶときには、自分の好きな味を見つけるのがおいしい商品に出合うコツ。飽きないように、ちょい足しするスパイスなどの食材を研究するのもよさそうです。さらに、ご当地カレーや高級カレーなど、イベント的に楽しめる商品が多いのも魅力ですね。

この記事で紹介したおすすめも参考にして、レトルトカレーライフを充実させてくださいね。