ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

リコリス菓子とは

リコリス菓子の原料となっているリコリスとは、スペインカンゾウの根の部分を指します。スペインカンゾウとは、天草の一種で、ヨーロッパや北欧では、健康に良いハーブとして古くから親しまれていたそうです。 リコリス菓子は、そんなリコリスをアニスオイルで甘く味付けしたものなのですが、なんといっても印象的なのがその黒々とした見ためです。一見、いかにもからだに悪そうな色合いですが、実は炭から作った食用着色料を使用しているのだそうです。 キャンディーというよりはグミのような弾力感が特徴のリコリス菓子ですが、これもゼラチンによるものなのだそう。意外とからだに良さそうですね。 リコリス菓子はオランダが発祥とされていますが、アメリカやイギリス、オーストラリアなどでも販売されており、なかにはいちごやチェリーの風味がする真っ赤なリコリス菓子もあるのだそうです。 そんなリコリス菓子ですが、そもそもリコリスとはどのような植物なのでしょうか。

原料の「リコリス」について

先ほども少し触れましたが、リコリス菓子のもとになっているリコリスは、スペインカンゾウという多年草の植物で、漢方の世界でもおなじみの甘草の一種です。成長すると1mほどにまでなり、初夏に紫色のきれいな花を咲かせます。

リコリスの特徴は、なんといってもその根の部分にあります。リコリスの根にはグリチルリチンやイソフラボノイドという成分が含まれており、それらは強い抗酸化作用や甘味を含有しています。なんでも、リコリスの根に含まれる糖分は、砂糖の50倍もの甘さなのだとか。

のどにも良いということから、北欧をはじめとするヨーロッパではグミやキャンディーとして古くから親しまれてきましたが、そのままでは少しクセがあるということで、今日では各メーカーがその風味を和らげるよう、さまざまな味付けをして商品化しているのだそうです。

その見ためからは想像できませんが、リコリスを用いた多くの商品は、化学添加物を一切使用していないにもかかわらず、賞味期限が長いのも人気の秘密のようですね。

もっともメジャーなリコリス菓子「サルミアッキ」

リコリスを用いたお菓子は多々ありますが、私たち日本人がリコリスと聞いて思い浮かべるのは、この「サルミアッキ」ではないでしょうか。 サルミアッキとは、リコリスと塩化アンモニウムで味付けされたお菓子で、日本人の口には合わないことが多いため、「世界一まずいお菓子」ともいわれているのだそうです。 リコリス自体は漢方のような風味はするものの、ハーブのためハーブや香草類が苦手でなければそれほど抵抗なく食べられるのですが、このサルミアッキにいたっては、強い塩味とアンモニア臭があるため、苦手な人も多くいます。 ですが、北欧では子供から大人まで広く親しまれているというのだから、食文化の違いはおもしろいですよね。

リコリス菓子ってどんな味?

ハーブとしてのリコリスはお菓子以外にも使用されていますが、ここではリコリス菓子の定番「サルミアッキ」についてご説明したいと思います。

先ほど、日本では「世界一まずい」と称されるとお伝えしましたが、実際どのような味がするのでしょうか。

例えるのであれば、こく煎じた漢方薬という表現がおそらく一番合っているでしょう。ひと口めはあまじょっぱく、あとから強い塩味とアンモニア臭がツンと鼻にくるのが特徴です。

また、弾力もかなりあり、グミというよりはゴムに近いかもしれません。食感はゴム、味は漢方と説明するのが一番分かりやすいかもしれませんね。

そんなリコリス菓子ですが、なぜ北欧をはじめとするヨーロッパでは人気があるのでしょうか。まずいと思っているのは日本人だけなのでしょうか。

リコリス菓子をまずいと思うのは日本人だけ?

オランダが発祥といわれているリコリス菓子ですが、現地では子供のおもちゃやおままごと用のコインにまで使われるほどポピュラーなのだそう。一見グロテスクな見ためですが、添加物が使われていないため、口に入っても安心ということなのでしょうね。 しかし、なぜ日本人には合わないのでしょうか。確かに何をおいしい、何をまずいとするかは人それぞれですが、味だけでなく見ためや食感も大切にする日本人からするとこの不思議な食感と独特の風味はどうしても合わないのだそうです。 ですが、もし「リコリス、意外といける!」と思っても、私日本人でないのかしら・・・と落ち込まないでくださいね。

リコリス菓子がもつ効果・効能

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