名張毒ぶどう酒

「ずば抜けて不当」事実調べなく再審棄却

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
名張毒ぶどう酒事件の経過
名張毒ぶどう酒事件の経過

 三重県名張市で1961年に女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件で、名古屋高裁刑事1部(山口裕之裁判長)は8日、収監先で2015年に89歳で病死した奥西勝・元死刑囚の妹、岡美代子さん(88)による第10次再審請求を棄却する決定を出した。弁護団が提出した新証拠28点全てを「無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たらない」と退けた。【斎川瞳、野村阿悠子、横田伸治】

 奥西元死刑囚の死後初めての再審請求に対する判断は、証人尋問など事実調べがないまま出された。弁護団は来週に異議申し立てをする方針で、同高裁刑事2部で改めて再審の可否が審理される。

この記事は有料記事です。

残り1719文字(全文1987文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月