大行列を作る「ひらお」、東京進出を果たした「たかお」、卓上のイカの塩辛を生んだ「だるま」と大衆天ぷら三銃士!これを食べなきゃ始まらない、福岡の定番天ぷら店を3軒を紹介する。

【写真を見る】「天麩羅処ひらお 本店」の「天ぷら定食」(770円)。キスやイカ、野菜などが付いた低価格で人気の定食の1つ。サバが入っているのはこの定食だけ。白飯と味噌汁が付く

■ 福岡天ぷら界の横綱格は、常に満席御礼!「天麩羅処ひらお 本店」

天ぷらを福岡人のソウルフード的存在へと高めた立役者「天麩羅処ひらお」。福岡空港近くにある本店は1日約1000人、週末は1200人が来店する。中央に揚げ場を備えたコの字カウンターが3区画あり、職人が客の食べ進め具合を見ながら1品ずつ出す。

1977(昭和52)年創業の鮮魚店がルーツだけに、延岡産メヒカリや玄界灘のサバなど、いい魚を安く出せるのも強みだ。天ぷらは、高温の植物性油でカラリと揚げる。揚げ場には油を足すボタンがあり、店裏のタンクからパイプを通って注がれる。「天ぷら定食」(770円)は、キスやイカ、野菜などが付いた低価格で人気の定食。白飯と味噌汁が付く。

卓上に置かれた 3種類以上ある無料総菜も楽しみの1つ。名物・塩辛は現在イカが不漁のため全店舗で休止中。現在、本店の他に、早良店(福岡市早良区)、久山店(糟屋郡久山町)、貝塚店(福岡市東区)、原田店(福岡市東区)、大名店(福岡市中央区)の6店舗あり、2018年秋にはアクロス福岡(福岡市中央区)もオープンする。

天麩羅処ひらお 本店]福岡県福岡市博多区東平尾2-4-1 / 092-611-1666 / 10:30〜21:00(LO20:30) / 無休

■ 名脇役は本格派の昆布明太「博多天ぷら たかお キャナルシティ店」

関東にも展開し、博多の天ぷら人気を全国に広めた「博多天ぷら たかお」。明太子の自社工場が北海道にあるため、本シシャモといった北海道産の新鮮なネタがそろう。上質なキャノーラ油を使い、サクッと軽やかな天ぷらを揚げる。

「たかお定食」(980円)は、豚肉、エビ、魚介2種類、野菜3種類の定食。福岡「ジョーキュー醤油」をベースにした天ツユ、岩塩で味わえる。

無料総菜で昆布明太が置いてあるのも、辛子明太子店「ひろしょう」が手がける同店ならでは。女性を意識し、黒ウーロン茶のサービスもある。キャナルシティ店の他、福岡パルコ店、イオンモール福津店など、福岡では3店舗を展開する。

[博多天ぷら たかお キャナルシティ店]福岡県福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多4F / 092-263-1230 / 11:00〜23:00(LO22:00) / 無休

イカの塩辛を生んだ名店「天ぷら だるま 吉塚本店」

料亭の料理人だった初代が「高級な“お座敷天ぷら”を気軽な日常食へ」と、1962(昭和37)年に開業。「天ぷら だるま 吉塚本店」は、天ぷらで使うイカの余りを活用し、塩辛を出した走り的店でもある。他店と異なるのはフライヤーではなく昔ながらの中華鍋で揚げること。常に180℃の高温を保ち、たくさんのネタを入れても、油の温度が下がりにくい利点がある。

ミックス定食」(900円)は、キス、ホタテ、小エビ、豚肉に野菜3種類。カツオダシが効いた上品な天ツユで堪能できる。白飯と味噌汁が付く。

天ぷら だるま 吉塚本店]福岡県福岡市博多区吉塚1-22-1 / 092-622-9424 / 11:00〜21:00(LO) / 無休(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

博多天ぷら たかお キャナルシティ店 / 「たかお定食」(980円)。豚肉、エビ、魚介2種類、野菜3種類の定食。福岡「ジョーキュー醤油」をベースにした天ツユ、岩塩で食べる