新潟県佐渡沖の日本海で、22日にエンジンが故障し動けなくなっていた液化天然ガスを積んだタンカーについて、新潟海上保安部は23日、タンカーは“救助船”によって領海外に向けてえい航を始めたと発表しました。

佐渡沖で動けなくなっていたLNGタンカー(提供:新潟海上保安部)

オーストラリア船籍で、液化天然ガスを運んでいる総トン数10万5000トンのLNGタンカーは22日、直江津港に向かう途中で佐渡の沢崎鼻灯台から西に約40キロの海上でエンジンが故障し動けなくなりました。

新潟海上保安部では22日午後から巡視船『さど』で、タンカーが漂流しないよう位置を保つために“えい航”していましたが、23日午後9時半にタンカーの運航会社が手配した“救助船”にえい航を引き継いだということです。

22日に巡視船さどで“えい航”する様子(提供:新潟海上保安部)

新潟海上保安部によりますと、船に不測の事態が発生した場合に危険が及ばないように、陸から離れるよう指導していて、タンカーは領海の外に向けて、えい航されているということです。

画像提供:新潟海上保安部