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二人の諜報員

ハードボイルドは原作に尽きる。
これはハードボイルドに限らず、原作に勝る映画作品はないと今まで語ってきた。

しかし、個人的にだが、例外は一作品だけある。
これを語ると長くなるので、次の機会で紹介します♪

で、ハードボイルドだが、若い頃は特にレイモンド・チャンドラーの作品に出てくるフィリップ・マーロウは大好きであった。
洒落た台詞に比喩を交えた言葉遣い、相手の裏を探る行為など、文章にリズムがある点も好感が持てた。

次に多くの作品を読んだわけではないが、イアン・フレミングの007シリーズは最高だった。
特に最初の作品である「カジノロワイヤル」は誰もが認める作品であろう。
後に映画でダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたが、個人的には敵役であるル・シッフルを演じたマッツ・ミケルセンの演技は優れていると痛感した。
皆様もご存知の通り、ジェームズ・ボンドを拷問するシーンは殺気を感じ緊張感のあるシーンに仕上がっている。
原作も同様、あのシーンは見せ場でもあるので映画は成功したと改めて思う。

未だ上映されていない最新作の007シリーズだが、噂されている様にダニエル・クレイグは最新作で降板するのだろう。
確かにダニエル・クレイグが演じたジェームズ・ボンドは今まで語られなかった弱さと非情、肉体的な強さがいい具合で滲み出て歴代ジェームズ・ボンドにない魅力があった。
その影に、初代のショーン・コネリーと三代目のロジャー・ムーア、五代目のピアース・ブロスナンの姿は見え隠れしなかった。
どちらかというと、二代目ジョージ・レーゼンビーと四代目ティモシー・ダルトンが演じてきたジェームズ・ボンドに当てはまると感じているのは、どうやらボキだけであろうか?

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二代目のジョージ・レーゼンビーは「女王陛下の007」の一作のみで降板した。

未だによく観る作品である。
初代のショーン・コネリーと比べ女性に対し希薄な部分が男らしく感じる。
それに誰に対しても媚を売らない点は原作に最も近いと思う。

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一方の四代目を飾るティモシー・ダルトンだが、今までの歴代ジェームズ・ボンドの中で品を備えたルックスが好ましい。
長身という事も数えられるが、ジェームズ・ボンドといえばタキシードは欠かせない。
しかも歴代の誰よりもタキシードが似合っている。

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ジョージ・レーゼンビー同様、出演した作品が少ない。
「リビング・デイライツ」と「消されたライセンス」の二作品のみだ。

正直、好みが反映されるのも確かだが、ボキの中でスクリーンに映し出されるベスト・ジェームズ・ボンドといえば、ジョージ・レーゼンビーとティモシー・ダルトンである。

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「女王陛下の007」では唯一ジェームズ・ボンドが結婚するといったサプライズもある。
このシーンをオマージュしたのが、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド「スペクター」の最後のシーンだろう。
あのシーンはファンからしたら涙ものですよん♪

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だからといって、他のジェームズ・ボンドが駄目であるという訳ではない事を理解して頂きたい。
あくまで主観的な感想と好みでしかないのだから。
むしろショーン・コネリー、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナンを尊敬している✨

こんな話題をしていると、久しぶりに原作を読みたくなったものだ〜😀

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