ギョーザ、天ぷら、締めラーメン 元アナ市長の「屋台の火を消すな」

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編集委員・大鹿靖明
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現場へ! 福岡屋台物語③

 九州朝日放送福岡市、KBC)のアナウンサーだった高島宗一郎(47)は屋台が好きだった。仕事が終わると、先輩や同僚と夜の街に繰り出す。「雰囲気がよくて。あそこの屋台でギョーザを食べて、次に隣で天ぷらを、そして最後は別の屋台でラーメンで締める」。そんな屋台のはしごもした。

 博多漁港に面し、KBCにも近い長浜地区の屋台「若大将」の店主(現在は引退)は言う。「高島さんには、ようかわいがってもらいました。KBCの皆さんでにぎやかに騒いで。だから市長に立候補されたときに『屋台の火を消すな』と、やってくれたんです」

 高島は2010年、福岡市長選に当選すると、「このまま屋台が消えていいのか」と屋台を振興する考えを打ち出した。それまで、現経営者「一代限り」は屋台を容認してきたが、高齢化した店主の廃業とともに屋台は減る。すでにピークの3分の1の150店に減っていた。

 このままでは自然消滅を待つ…

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