<おばあちゃんの知恵袋> 天ぷらをカラッとおいしく
2021年6月11日 05時00分 (8月19日 16時53分更新)
ジャガイモ使えば温度が一定に
ふんわりサクッとした歯ざわりの天ぷらは、こたえられませんね。でも、イモやカボチャなどの火が通りにくい野菜は、揚げるのが苦手という方も。こうした食材は低温でじっくり揚げるのがコツですが、温度調節が少し難しいのです。
そこで昔から伝わるおばあちゃんの知恵。カボチャなどを揚げる時は、二、三センチ大の角切りにしたジャガイモを油の中に二〜三個入れておくと、ジャガイモの水分で油の温度が一定に保ちやすくなるため、火力調節に神経を使うことなく、サクッとしたおいしい天ぷらが揚がります。
また魚の天ぷらは、生臭さが気になるもの。こうした時は衣をつくる時に、溶き卵一個分に対して紅茶大さじ二杯分を混ぜて、そこに小麦粉を溶くと、紅茶の消臭作用で臭みのない、上品な風味の天ぷらができあがります。
調理で残ったアジやイワシなどの骨は、こんがり揚げて塩をまぶせば、お酒のつまみやおやつにぴったりの、おいしいカルシウム骨せんべいができあがりますよ。
繰り返し使う揚げ油は、密閉容器に入れて、酸化に注意しましょう。油を長持ちさせるには、揚げ物の最後に梅干し一、二個をきつね色になるまで揚げると、アルカリ性の梅干しが油の酸化を中和して、揚げ油が長持ちします。臭いがしたり、揚げている時の泡の勢いがなくなった油は、傷んでいるので、すぐに取り換えてください。(NPO法人おばあちゃんの知恵袋の会 村尾宣子 )
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