中国メディア・東方網は3日、刺身や寿司、天ぷらといった料理が注目を集めやすい日本のグルメについて、その大きな魅力は各地の気候風土に合わせて育まれてきた郷土料理の数々にあるとする記事を掲載した。

 記事は、郷土料理とはすなわち日本の各地で日常的に食べられている料理であると説明したうえで、全国各地を代表するおいしい郷土料理を多数紹介している。


 まず、北海道の郷土料理として、今が旬の秋鮭を野菜と一緒に味噌で蒸し焼きした「ちゃんちゃん焼き」を挙げ、おいしいだけでなく栄養も非常に豊富であると伝えた。その次には、青森県のB級グルメとして有名で、特製のせんべいを各種野菜で作った味噌汁の中に割り入れる「せんべい汁」を紹介。非常にシンプルで豪快な作り方ながら、その食感と味は最高だとしている。

 さらに、鮭のだしで炊き込んだご飯に鮭の身といくらを乗せた宮城の「はらこ飯」、たらこと根菜やこんにゃくなどを甘辛く炊き上げた秋田の「ほろほろ」も東北地方の郷土料理として伝えた。

 また、東京の郷土料理として、もともと現地の「漁師めし」として親しまれた、味噌で煮たあさりと野菜をどんぶり飯の上に乗せる「深川丼」を紹介。このほかに、薄く切った鴨肉や鶏肉に片栗粉をまぶし、生麩と一緒に煮込んだ石川の「治部煮」、三重の「かつおの手こね寿司」、鹿児島の「さつま汁」、沖縄の「ゴーヤチャンプルー」をそれぞれの郷土料理として挙げている。


 各地の郷土料理は、現地の気候風土の上に成り立つ食べ物であり、現地に行かないと食べられないことが多い。ここ数年で中国人観光客の旅行形態は変化を見せ始め、大都市から地方にまで足を延ばす人も増えているようである。今後ますます、各地の特色溢れるグルメが中国人観光客の間で脚光を浴びることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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