第一三共は３月31日、アステラス製薬100％子会社の一般用医薬品事業会社ゼ
ファーマを買収すると発表した。ゼファーマの全株式を235億円で譲り受ける
ことをアステラスと合意した。４月からゼファーマは第一三共の傘下に入り、
１年間は両社が連携して事業活動を行う。売上高は500億円規模でスタート。
大正製薬、武田薬品工業に続く業界第３位の事業規模を確保することになる。

第一三共は子会社の三共と第一製薬のヘルスケア事業を統合し06年４月から新
会社「第一三共ヘルスケア」の営業を開始。同ヘルスケアとゼファーマを07年
４月を目標に統合する予定。将来的には売上高1000億円を目指す。

第一三共は「医療費抑制策の進展が中長期的に医薬品市場構造の組み換えを促
し、ヘルスケア事業領域を活性化させる可能性がある」と説明。一方、アステ
ラスは「医療用医薬品へ経営資源を集中していくことで企業価値の持続的向上
を目指す」としている。アステラスはゼファーマ株式の譲渡益約200億円を07
年３月期決算に特別利益として計上する見込み。【最下段に会見内容の詳細】