盛りが売り物「参院そば」(写真でみる永田町)
参院敷地の一角にある「一茶そば」にきました。1951年の開業です。国会周辺で働く公務員や秘書、報道関係者が主に利用しますが、国会見学に訪れた一般の人も利用できます。
券売機でチケットを買い、店員に渡すと数分で出てきます。人気は大もりそば(340円)。食欲旺盛な若手は大盛り券(70円)をつけて「特盛り」にします。普通のせいろの4人前とボリューム満点です。
トッピングやつけ汁も15種類と豊富。とり天(150円)や山芋(130円)、鶏汁(100円)などがあり、好みに合わせてアレンジします。
売りは量だけではありません。店員は毎朝午前6時すぎに来て、その日のそばを打ちます。「国会開会中は300~400食は出る」と店長の山口廣信さん。めんつゆも自家製です。
国会議員にも人気です。政界を引退する伊達忠一参院議長は「ここのそばは風味がいい」とよく足を運びました。衆院からも大島理森議長や岩屋毅防衛相らが「越境」して来店します。21日投開票の参院選が終わると、参院議員の顔ぶれも様変わりします。老舗そば店は新たな客を待っています。
(黒沼晋)