千葉のジビエコンテスト、最優秀賞はイノシシ天ぷら
千葉県は20日、県内産のイノシシやシカを使った料理づくりを競う「房総ジビエコンテスト2020」を千葉市内で開催した。応募した25人の料理人のうち書類審査を通過した5人が出場し、調理を実演。有名シェフや食に詳しいSNS(交流サイト)のインフルエンサーらが審査し、佐倉市の日本料理店「風流」の亀井伸也さんを最優秀賞に選んだ。
最優秀賞の「いのししの角煮の天ぷら 地元野菜を添えて」はサクッとした衣の食感と、柔らかく煮込んだイノシシ肉のジューシーさのコントラストが持ち味。一般的にジビエは欧風料理のイメージが強いが「和食の技法を使うことで食べやすく仕上げた」(亀井さん)という。
コンテストは県産ジビエの消費拡大を目的に19年にスタートし、今回で2回目。審査員を務めた滝川伸輔副知事は「有害な動物として駆除したイノシシやシカをおいしくいただくことで、資源の有効活用につながる」と話している。