日清フーズ、小麦粉料理普及へABCクッキングと連携
日清製粉グループの日清フーズは5日、料理教室大手のABCクッキングスタジオ(東京・千代田)と小麦粉を使った料理の普及に共同で取り組むと発表した。ABCの講師に対し日清フーズが小麦粉を使った料理の知識と技術の向上で支援する。商品をABCのレッスンで使ってもらうことで認知度を高め、受講者に家庭での調理を促す。
両社の取り組みの名称は「KONAMON(こなもん)スマイルプロジェクト」で、天ぷらやお好み焼きなど小麦粉を主原料としたメニューの魅力を消費者に伝えることを目的とする。
日清フーズが5月から、ABCの講師を対象に、天ぷらなどの名店の店主から直接指導を受ける機会を提供する。ABCとしても講師のスキルを高めることでレッスンの満足度向上につなげる。
人口の減少や共働き世帯の増加などで家庭での小麦粉を使った調理の機会が減るなか、料理教室との連携で家庭内調理の需要を掘り起こす。
ABCの料理教室はインバウンド(訪日外国人)の受講者も増えており、海外の日本食ファンの獲得も目指す。