月刊『Hanada』の「安倍晋三元総理追悼大特集号」(9月特大号)を手に取ると、戦略論研究の世界的権威として知られ、安倍氏とたびたび意見交換してきた米歴史家のエドワード・ルトワック氏が、こう振り返っていた。
「私は世界各国の首脳やトップに対して定期的にアドバイスを行っており、実に光栄なことだと思っているが、安倍晋三というリーダーは、そうした世界のリーダーたちとはさらに別ランクの人間であると本心から思った。何がその差を生んでいるかといえば、彼には『深み』がある」
あまりに皮相的で、醜聞探しばかりを好む日本の安倍氏をめぐる報道との落差に、思わずめまいすら覚えた。ルトワック氏は15日の本紙朝刊でも、こんなコメントを寄せている。