満月がいつもより地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」が8月31日夜、起きた。国立天文台によると、今年最も近い位置での満月。8月2日も近い位置の満月となっており、同じ月内に2回見られる珍しいケース。「スーパーブルームーン」とも呼ばれる。
天文台によると、月は楕円軌道に乗って地球の周りを回っているため、地球との距離が周期的に変化する。31日午前10時36分に最も近い満月となり、その時の地球までの距離は約35万7300キロ。地球からの距離が約40万6000キロと、今年最も遠かった2月6日の満月に比べて直径が14%ほど大きくなった。
天文台は「スーパームーンは定義があいまいだが、こうしたことをきっかけに宇宙のさまざまなことに興味を持ってもらえれば」としている。「ブルームーン」も、同じ月内に2回満月となることを指すなど諸説あるという。