リピーター続出の鶏紅しょうが天ぷら。重たくなくさっぱりいただける

リピーター続出の鶏紅しょうが天ぷら。重たくなくさっぱりいただける

 赤くてトゲトゲした刺激的なビジュアルが目を引く。来ると必ず頼む「鶏紅しょうが天ぷら」(600円)。揚げたてをフーフーしてパクり。紅しょうがはカリカリ、中は驚くほど柔らかくてジューシー。揚げ物なのに重たくなく、一つまた一つと箸が止まらない!

 「一度食べたら必ずまた食べてくれる」。店を営む南美津子(みなみみつこ)さんは胸を張る。長男の武志(たけし)さん(50)と居酒屋を切り盛りし、来年で30年。旬の食材を生かしたメニューと2人の飾らない人柄にひかれて常連客が毎夜訪れる。

 歴史のある店だが、この天ぷらは3年ほど前に生まれた新しいメニュー。「揚げ物をさっぱりと」と武志さんが考案し、今では店の1番人気となった。

 国産の鶏胸肉を紅しょうがと一緒にカラッと揚げる。胸肉なのに何でこんなに柔らかいの? 武志さんに秘密を聞くと「繊維を断ち切るようにカットすると柔らかくなるんですよ」と教えてくれた。よし、今度家で挑戦してみよう。

 12月からは郷土料理「しもつかれ」(600円)の提供も始まった。全日本しもつかれコンテストで入賞経験がある美津子さんの手作りで私も大ファンだ。日に日に寒さが増してきた。熱々の天ぷらと味わい深いしもつかれで“上機嫌”に一杯やりたいなぁ。

 ◆メモ 宇都宮市本町13の16飯野ビル2階▽定休日 日曜、祝日▽営業時間 午後5時~11時30分▽(問)028・624・5517