サラダごぼう収穫最盛期 幻の味をゴマあえ、天ぷらに 狭山市

2020年9月6日 07時11分

収穫の最盛期を迎えたサラダごぼう=狭山市で

 白肌でやわらかく、サラダに合う「サラダごぼう」の収穫が、狭山市堀兼地区で最盛期を迎えている。JAいるま野サラダごぼう部会長の新井啓介(ひろゆき)さん(51)の畑1.4ヘクタールでは3日、約400キロを収穫した。(加藤木信夫)
 同市を含む県南西部の入間郡では、かねてゴボウ栽培が盛んで、品質の良さから「入間ごぼう」のブランドで知られた。しかし、連作障害のため一九八〇年代には生産量が大幅に減少、「幻の入間ごぼう」と呼ばれるようになった。
 七年前、全国有数の生産量を誇るサトイモに並ぶ特産品にしようと、市内の若手農家が中心になってゴボウ復活プロジェクトに取り組み始めた。現在は八軒の農家が年間五万二千五百キロを生産。サラダごぼうの名称でブランド化を進めている。
 新井さんは「連作を避け、土地改良に取り組むことで、再び良質のゴボウを作れるようになった。コロナ禍で家にいる機会が多い皆さんに、ゴマあえや天ぷらにして味わっていただきたい」と話している。
 まとまった収穫は今月いっぱい続き、関東甲信越の市場へ出荷される。地元JAの直売所でも購入できる。

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