© WWF-China

水環境保全:中国における繊維生産改善プロジェクト

この記事のポイント
今や、暮らしや文化の一部となったファッション。しかし、これを支える産業は、地球環境に大きな負荷をかける一因になっています。特に大きいのは、川や湖など淡水の自然への影響。中でも世界で最も輸出額が大きく、日本の衣料品生産を頼っている中国では、繊維産業の生産工程で生じる、水環境への悪影響が深刻化しています。そこで2020年7月、WWFは中国の繊維工場の環境負荷低減を目指すプロジェクトを開始しました。繊維工場とともに目指すのは、WWFと中国紡織工業連合会が求める水使用量、水質汚染物質排出量、エネルギー使用量(温暖化ガス)の削減。実現すれば、淡水生態系への環境負荷低減に配慮して生産された衣料品が、中国から日本にやってくることになります。

持続可能な水利用とアパレル産業を目指すプロジェクト

世界のファッション業界を支えるアパレル産業。

そのビジネスの拡大と繊維製品の生産量の増大により、生産の現場ではさまざまな環境への負荷が問題になってきました。
とくに、アパレル・繊維産業は、淡水の使用量と、水の汚染において世界で2番目に大きい産業とされており、大きな環境負荷が世界的に注目を集めています。
※淡水の使用量は、グローバルファッションアジェンダ/ BCG、エレンマッカーサー財団による
※水の汚染データは、Natural Scienceによる

しかし、こうした認識はいまだに広がっておらず、産業界としても、十分な対策が出来ているとはいえない状況です。

このままでは淡水の自然に生きる野生生物はもちろん、人が生活の中で利用する水にも、影響がさらに広い範囲に及ぶことが懸念されます。

トルコの繊維工場そばの川の様子。排水によって河川の水の色が変わってしまっているのが分かる。
© WWF-Turkey

トルコの繊維工場そばの川の様子。排水によって河川の水の色が変わってしまっているのが分かる。

多くの衣料品を輸入している日本も、この問題に大きくかかわっています。そして、皆さんが着ている衣料品も、この問題に関わっているかもしれません。

中でも中国の工場で生産された繊維製品は、さまざまなブランドで広く利用されていますが、その結果、水の使用や汚染などの深刻な課題の一因になっています。WWF中国/中国自然資源部によれば現在、主に製造の染色および仕上げ段階での総排水量は25億トン以上で、中国の主要産業の中で3番目にランクされています。

生産を通じた日本の責任は、非常に大きいにもかかわらず、この問題に対する産業界、消費者の理解と取り組みはまだ十分とは言えません。
そこでWWFジャパンは、日本で消費される衣料品などの持続可能な生産を実現し、より良い消費を目指すため、日本の企業とともにアパレル産業の改善プロジェクトを開始しました。

綿製品の原材。これを染色し、加工する過程では多くの水や化学物質が利用され、排水/廃水を通じて、環境中に大量に排出されます。
©Justin Jin / WWF-US

綿製品の原材。これを染色し、加工する過程では多くの水や化学物質が利用され、排水/廃水を通じて、環境中に大量に排出されます。

プロジェクトの概要

◆目的:環境負荷の高い中国アパレル産業改善を通じた淡水生態系の保全
◆フィールド:中国
◆期間:2020年7月~2023年6月(予定)
◆実施体制:
【日本】WWFジャパン、豊島株式会社
【中国】WWF中国(水チーム)、中国紡織工業連合会(CNTAC)、中国標準化研究院(CNIS)
【パートナー企業】H&M(スウェーデン),Tommy Hilfiger(アメリカ),Target(アメリカ),Tchibo(ドイツ),ANTA(中国),HSBC(イギリス),豊島株式会社(日本)

プロジェクトの目標

WWFジャパンは、2023年まで第一期の実施を予定しているこのプロジェクトを通して、以下の目標の達成を目指していきます。

【プロジェクト概要】

  • WWFおよび中国紡織工業連合会(CNTAC)が主導し、新たな環境負荷低減基準の大規模な普及のため、中国の政府系機関や自治体、中国を生産拠点とするアパレルブランドや小売、商社といった企業など様々なステークホルダーが協働して、中国のアパレル・テキスタイル産業に関連する工場や工業団地の環境負荷が低減されることにより、プロジェクト現場が含まれる流域の自然環境や生物多様性が保全されはじめること
  • プロジェクト現場となる地域全体で、環境負荷低減が進むことで、産業全体の持続可能性が促進されること
  • プロジェクト進捗や成果の発信および普及啓発活動を通じて、日本の消費者のアパレル産業の持続可能な水利用に対する消費選択が拡大すること

【プロジェクトのKPIと数値目標】
水使用量:-22.5%
水質汚染物質排出量:-15.0%
エネルギー使用量(温暖化ガス):-30.0%

【目標達成のためのプロセス】

*TGG=Textile Going Green
*FAIS=Factory Assessment and Improvement System

環境に配慮したファッションの実現を目指して

現在、ヨーロッパを中心に、先行してアパレル・テキスタイル産業は環境負荷の低減を目指す取り組みを進めつつあります。

WWFではこのプロジェクトを皮切りに、日本の繊維産業界と連携しながら、健全な水環境の保全に取り組んでいきます。

(本件に関する問い合わせ)

WWFジャパン自然保護部門
淡水・教育・PSP室 淡水グループ
(03-3769-1711)


プロジェクトの背景

失われ続ける淡水生態系

今、世界の各地で湖や河川、湿地など、淡水の自然環境が大きく劣化、減少しています。

© Michel Roggo _ WWF.

WWFは2020年に公開したLIVING PLANET REPORTで、世界の淡水の自然の豊かさが、1970年と比較して84%減少していることを指摘。

世界の淡水の自然に依存して生きる野生生物種も、その1/4以上が絶滅の危機にあります。

© Andre Dib _ WWF-Brazil
© Greg Armfield _ WWF

また、2020年2月に、WWFが国際自然保護連合(IUCN)、コンサベーションインターナショナル、カーディフ大学、その他の著名な組織や学術機関の科学者のグローバルチームと取りまとめた、淡水生態系の緊急回復計画においても、1970年以降、淡水生態系の30%が失われたこと、湿地が森林の3倍の速さで消滅していること、淡水にすむ脊椎動物種の個体数が陸生または海洋の生物種の個体数の2倍以上の規模で急減している現状が明らかにされました。

© James Suter _ Black Bean Productions _ WWF-US
© naturepl.com _ Kevin Schafer _ WWF

こうした問題を引き起こしている主な原因は、水質の汚染による生息環境の劣化や、農工業のための大量の取水がもたらす、河川や湖沼の水量や流れの変化、さらに開発や採掘に伴う湿地環境の破壊です。

緊急回復計画では、その脅威に取り組むため、すでに科学に基づいた先進的な取り組みが存在し、効果が実証されている例をふまえ、次の6つの緊急措置を講じることを要請しています。

  1. 環境流量(※)回復
  2. 水質の改善
  3. 危機に瀕している種の生息域の保全と回復
  4. 淡水に生きる野生生物と河川環境の利用管理
  5. 外来生物の防除と管理
  6. 自然な川の流れの保全と回復

※環境流量は、下流側の環境・社会・経済的な便益を保証するに十分な水量を川に残すことを指します。上流側での農業用水・工業用水・水道水(家庭)などの水使用量増によって水資源の枯渇と生息域の破壊・劣化が起こっています。これを進めることで、生態系の維持を保証し、人や野生生物にとって最適のバランスをもたらす水管理を目指しています。

淡水生態系の劣化曲線を回復するために
© WWF

淡水生態系の劣化曲線を回復するために

6つの緊急回復計画
© WWF

6つの緊急回復計画

アパレルおよび繊維産業による影響

アパレルおよび繊維企業が、このような淡水生態系の危機的状況の中、環境保全の観点から、世界的に高い注目を集めています。グローバルファッションアジェンダ/ BCG、エレンマッカーサー財団の報告書「Global Fashion Agenda」によれば、アパレル・繊維産業の水利用は農業に次いで2番目に大きく、それに伴う環境負荷も高いと考えられています。 さらに、2017年の、アパレル・繊維セクターでの水使用量は推定79〜1,000億m3(全世界の水使用量の4%)で、2030年までに2倍になると予測され、その環境への影響が心配されています。

特に、淡水への環境負荷が高いと考えられているのは、下記の2つの工程です。

  1. 主要素材である綿花が栽培される農場における工程
  2. 農場で生産された綿花を繊維や製品に加工する染色・洗濯などの工場における工程
© Charlotta Järnmark WWF-Sweden

1)綿花が栽培される農場工程の影響

綿の栽培で必要とされる大量の水は、雨水や、河川や湖沼などの淡水の自然環境から取水されています。

そして、この綿花栽培のための灌漑用水が、水資源を枯渇させ、淡水の生態系を崩壊させる原因になっています。

さらに、綿花は多くの水を使って栽培されることに加え、インドや中央アジアなど特に水が乏しい「渇水リスク」の高い地域で栽培されることが多く、大きな環境への負荷が指摘されています。

綿花生産量の実に57%が渇水リスクの高いエリアで栽培されており、他のどの農産物よりもその割合が高くなっています。

図:水リスクのある地域で栽培される農産物

図:水リスクのある地域で栽培される農産物

引用:Analysis of global crop production overlaid on Aqueduct baseline water stress. Data from Gassert et al. 2013, Monfreda et al. 2008, Ramankutty et al. 2008, Siebert et al. 2013. See WRI.org/Aqueduct

また綿花栽培時の農薬や殺虫剤の使用量も大きな問題になっています。

WWFが独自に調査したデータによれば、世界の耕作地面積の約2.5%を占めるに過ぎない綿花の栽培において、世界の農薬の10%、殺虫剤の25%が使われています。これは、他のどの単一作物よりも多い農薬使用量です。

さらに場所によっては、綿花栽培の現場では、強制労働、児童労働のような社会的な課題も存在することが指摘されており、改善が強く求められています。

綿花農園における児童労働
© Edward Parker / WWF

綿花農園における児童労働

2)綿花を繊維や製品に加工する工場工程の影響

綿花を繊維や繊維製品に加工する工場工程においても、高い環境負荷が生じています。

特に問題となるのは、洗濯、染色などの工程では多量の水が必要とされることに加え、深刻な水質汚染などの原因となる化学物質を含んだ工業排水が発生する次の工程です。

  • 生地の洗濯と染色の工程
  • 製品の仕上げ工程

世界銀行の調査によれば、工業用水によって発生する水質汚染の17~20%が、これらの染色と仕上げによるものと推計しています。

さらに、上流での汚染物質を含んだ排水が、下流域の経済成長を最大33%も低下させてしまう可能性についても指摘されています。

中国工場における排水
© Charlotta Järnmark WWF-Sweden

中国工場における排水

また、投資機関向けに世界の主要な企業の環境活動情報を公開・分析しているイギリスの民間団体CDPも、2020年10月に発表したアパレル・繊維(テキスタイル)産業に関するレポートの中で、水質汚染に関する現状を報告。

排水の約80%が、浄化のための適切な処理をされずに環境に排出されており(UN WWDR 2017)、その主要な原因がアパレル・繊維産業にあると指摘しています。

この他にもこのレポートでは、ファッションに関連したビジネスが毎年9,200万トンの廃棄物を発生させていることや、合成繊維の生産のために毎年7,000万バレルの石油が使われていること、さらに原材料の生産地で使われる多くの農薬をはじめ、加工工程から市場に至るまでのバリューチェーン全体で、1万5,000種を超える業界独自の化学物質が使用されていることが報告されており、とりわけ生産拠点が集中するアジアにおける環境への影響に深刻な懸念を示しています。

中国工場における繊維の加工工程
© Justin Jin WWF-US

中国工場における繊維の加工工程

中国における繊維生産改善に向けた期待

こうした工場のある地域で生じている自然破壊、環境負荷の原因と責任は、そこで生産された繊維製品を輸入し、消費している国々にも問われています。

日本の消費も例外では無く、日本はアパレル・繊維の生産の多くを海外に頼っています。

そこでWWFは、2020年7月より、アパレル・テキスタイル産業に関わる企業と共に、中国の工場工程での環境負荷低減に向けた、新たなプロジェクトを開始しました。

日本の衣料品の輸入総額でみると、中国はインドに次いで第2位の規模であることから、大きな生産量に伴う環境負荷を中国に与えていると言えます。

しかも、2018年のGlobal Trade Atlasによれば、中国は世界各国への生地輸出額が624億円と、第2位のイタリアを10倍近く上回る、世界第一位の生産・輸出国です。

各国生地輸出額(2018)出典:Global Trade Atlas

各国生地輸出額(2018)出典:Global Trade Atlas

主要国における繊維・繊維製品輸出内訳(2018)出典:Global Trade Atlas

主要国における繊維・繊維製品輸出内訳(2018)出典:Global Trade Atlas

また、中国の繊維関連生産の73.4%は、生地や糸の製造ではなく、染色や縫製といった加工である点も、大きな特徴です。

このように、アパレル製品を加工する工場が世界で最も集中している中国は、水環境に配慮した、持続可能な繊維産業を実現する上で世界的にも重要な地域であり、関係企業による努力と成果が注目されている場所なのです。

貴重な淡水生態系が見られる中国の長江流域。WWFが優先して保全プロジェクトを実施しているこうした場所の景観にも、繊維産業の影響が及び続けています。
© WWF-China

貴重な淡水生態系が見られる中国の長江流域。WWFが優先して保全プロジェクトを実施しているこうした場所の景観にも、繊維産業の影響が及び続けています。


プロジェクトの推進方法について

環境負荷の低減をどう実現するか? カギになる「ウォータースチュワードシップ」

淡水生態系の保全を行なう上で重要なことは、「流域に関連する様々なステークホルダーで取り組む」という視点で臨むことです。

水環境は、その源流域にある森や山岳地帯から、湖や海などの最下流域まで、一つの大きなつながりを持っています。

WWFがIUCNなどと共に提唱した「緊急回復計画」でも指摘している通り、このつながりを絶つことなく保全しなければ、人にとっても生物にとっても、生きる上で欠かせない健全な水環境は、維持することができません。

このため、取り組みに参加する企業には、自社の工場がある周辺域での汚染対策だけでなく、より広い「水のつながり」を意識した取り組みが求められます。

これを実施するため、今回WWFと世界各国の繊維関連企業が開始した中国での改善プロジェクトでは、持続可能な水利用管理プログラム「ウォータースチュワードシップ」に則った取り組みを展開しています。

「ウォータースチュワードシップ」はWWFが開発した、企業が自ら水環境の保全に参画し、持続可能な水利用の管理を推進していく上で重要な取り組みを、段階的に示したプログラムです。

5つの段階に整理されたこの取り組みを実施することで、企業は自社が利用する淡水資源をより適切に管理し、優れた水利用管理者になることが可能になります。

STEP1では、まず企業が世界的な水に関する課題を理解するところからスタートします。

続くSTEP2では、自社のかかわるサプライチェーン全体の水リスクを、具体的に診断し、把握。

これをふまえ、STEP3で、WWFと協働した、改善のための計画や実施を進めます。

その後に続くSTEP4と5では、より大きな視野で臨む、「流域」単位での取り組みを開始。最終的にはここに、政府や自治体が水利用に関するルールを作成するなど、積極的な関与を獲得していくことを目指します。

図:ウォータースチュワードシップのステップとSDGs

図:ウォータースチュワードシップのステップとSDGs

中国の繊維産業全体を視野に入れた「工場診断ツール」の開発

今回のプロジェクトでは、協働する日本企業に製品を供給する工場を含む中国の繊維工場を対象に、STEP2で必要な現状と課題を把握するための、「工場環境負荷診断ツール」を開発しました。

こうした診断ツールは、これまでに世界各地で開発されてきましたが、国際基準と中国国内の双方の基準にも適った、現実的に使用可能なものはありませんでした。

そこでWWF中国では、中国紡織工業連合会(CNTAC)と協働し、中国国内でも実効性を発揮するツール「FAIS(Factory Assessment and Improvement System)」の開発を進めています。

図:工場診断ツールであるFAIS(Factory Assessment and Improvement System)のトップ画面

図:工場診断ツールであるFAIS(Factory Assessment and Improvement System)のトップ画面

この工場診断ツールは、ただ現状を把握するだけでなく、改善のためのテクニックなど、工場に有用な情報を蓄積し、提案することもできます。

さらに、今後ますます情報の蓄積が進むことで、より効果的な提案が可能になります。

ただし、この取り組みを推進するためには、工場の担当者に工場診断ツールを活用し、改善に取り組んでもうように、様々な立場から働きかけることが非常に重要です。

ツールをより多くの工場が活用するようになれば、水環境の保全は確実に進みますが、一方で、業務の現場には、新たな管理のための負荷を背負わせることにもなります。

そうした状況の中でも工場に取り組んでもらうためには、繊維業界に関係する企業による、理解と支援、働きかけが大きな力になります。

製品を供給している流通先の企業や、その先にいる消費者が、「水環境に配慮した製品」を求めれば、生産の現場は必ず変革できるからです。

そのため、WWF中国でも、ヨーロッパを中心としたブランド企業と協働して、中国国内で関係する各工場に働きかけを行なってきました。

今回のプロジェクトでは、日本の繊維関連企業では初めてWWFジャパンと協働する豊島株式会社が、この工場のプロジェクト参加を促す役割を担うことになります。

実際、同社の関連工場は中国国内で多く操業しており、同社の工場への働きかけは、この取り組みを加速する強い力となるでしょう。

© Charlotta Järnmark WWF-Sweden

国境を越えた取り組みに求められる日本の「消費者」の理解と支援

生産国である中国と、消費国の日本、豊島株式会社、WWF中国、WWFジャパンが一丸となり、自然と人の暮らしの共存を実現するこのプロジェクト。

これを成功に導く上で欠かせない、大切な要素がもう一つあります。

それは、衣料品(製品)などを輸入し、消費している日本での、取り組みに対する理解と支援です。

日本では、普段の生活の中で身に着けている衣料品などが、世界のどこで、どのような形で生産されているのか、どのように自然破壊と結びついているのか、理解が進んでいません。

日本人の多くが、環境に配慮していない衣料品であることに気づかずに消費し続ければ、知らず知らずのうちに、豊かな淡水生態系の破壊に加担してしまうことになります。

今回のプロジェクトには、国内アパレル業界の先駆として、豊島株式会社が参加しています。

消費者がこの問題を正確に理解し、こうした先進的な取り組みを進める企業の製品を「選ぶ」というアクションが起きれば、プロジェクトは推進され、結果的に参加企業の価値の向上にも繋がると期待しています。

このため、WWFでは今回のプロジェクトを通じて、持続可能なアパレル産業による「持続可能な水利用」について、繊維産業に参加を促すだけでなく、消費者の理解を深めるための普及啓発を並行して行なっていきます。

残念ながら、日本の市場ではまだ「持続可能な製品を選ぶ」際の選択肢が少ないと言うのが現状です。

WWFジャパンは、消費者の皆さまにこの取り組みをご理解いただき、関心を持ち、声を上げていただくことが、企業の持続可能な生産への切り替えの後押しとなり、持続可能な生産をされた製品の「選択肢を増やす」ことに繋がると考えています。

パキスタンで始まった取り組みで栽培されているサステナブル・コットンの綿花<br>この様なアクションが、世界の淡水の自然環境を将来にわたって守る、大きな力となるのです。
© Charlotta Järnmark WWF-Sweden

パキスタンで始まった取り組みで栽培されているサステナブル・コットンの綿花
この様なアクションが、世界の淡水の自然環境を将来にわたって守る、大きな力となるのです。

長江流域のランドスケープ
© WWF-China

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