東京・府中の名物と言えば「武蔵府中古墳天丼」…上円下方墳を模しています

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府中支局長 長内克彦

 古代、武蔵国の国府が置かれた東京都府中市。111年の創建と伝えられる (おお)(くに)(たま)(じん)(じゃ) や、徳川家康がタカ狩りの際に休憩や宿泊に使った御殿跡など、多くの文化遺産に恵まれている。

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上円下方墳を表現した武蔵府中古墳天丼。熱々で、タレをかけると湯気が立ち上る
上円下方墳を表現した武蔵府中古墳天丼。熱々で、タレをかけると湯気が立ち上る

 

 甲州街道沿いのそば店「奈美喜庵」には、そんな歴史のまちにちなんだ名物がある。飛鳥時代の7世紀中頃に築造された上円下方墳「武蔵府中熊野神社古墳」(国史跡)を模した「武蔵府中古墳天丼」(1500円)だ。2代目の井上誠一郎さん(46)が13年ほど前に開発し、メニューに加えた。

ご飯と揚げたての天ぷらをじか火で

 円い鉄鍋に油を引き、ご飯と揚げたての天ぷらをじか火で熱して出される。最初に秘伝のタレをかけると、ジュワッという音とともに湯気が立ち上り、香ばしい匂いが広がる。食欲を大いにそそられる。

井上誠一郎さん
井上誠一郎さん

 天ぷらは、エビのほか、府中産のナス、シイタケ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリーなど野菜も充実。「ずっと熱々で、ご飯のおこげも味わえる」と井上さん。四角い木の台にのせてあり、全国でも希少な上円下方墳を再現している。

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青木屋の武蔵野日誌
青木屋の武蔵野日誌

 さて、食後に甘い菓子はどうだろう。府中を代表する菓子店といえば、1893年(明治26年)創業の老舗「青木屋」だ。武蔵野の雑木林の小枝をイメージしたミニバウムクーヘン「武蔵野日誌」は来年、発売55年を迎える。定番のチョコレート(170円)、ホワイト(190円)のほか、ストロベリー(210円)などの季節限定品もある。

 7代目社長の多久島治さん(58)によると、「生地のやわらかさと同調するなめらかなクリーム」が発売当初から評判を呼び、看板商品になったという。

 府中は、ラグビーのプロチームが拠点を置くスポーツのまちでもある。観戦などで訪れた際は、住民が愛する逸品も、ぜひ楽しんでいただきたい。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

奈美喜庵

 東京都府中市西府町2の29の5

 詳しくは ホームページ で。

青木屋

 東京都府中市南町6の12の1

 詳しくは ホームページ で。

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